2000 Fiscal Year Annual Research Report
低粘稠度Dual Cure Type印象材の開発とその応用
Project/Area Number |
12671846
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
小松 正志 東北大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (10005069)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 秀樹 東北大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (60154085)
遠藤 達雄 東北大学, 歯学部・附属病院, 講師 (20168826)
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Keywords | 印象材 / Dual Cure / カンファーキノン / QTX / 光硬化 / 操作時間 / 硬化時間 / 細線再現性 |
Research Abstract |
光照射によって初期硬化させ、その後化学重合によって、印象採得の際の諸問題の解決を図ることを目的として、光照射により硬化する印象材の開発、試作を行った。 1.透明付加型シリコーン印象材のキャタリストペースト比を種々変化させ、CQあるいはQTXを加えて光硬化性を持たせたベースペーストと練和し、その重合度を調べた。化学重合による硬化は遅延し、光照射しても改善はみられなかった。MMAあるいはメタクリル酸メチルを添加して同様であった。 2.Product2(1mol Polypropylene glycol 400,2mol Hexamethylene disocianate,0.05% Dibutyl tin dilaulate,2.1倍量の2-HEMA,2.8gアエロジルにCQを添加したもの)は光照射60秒で硬化した。しかし、シリコーン印象材特有の弾性が不足していた。そこで付加型シリコーン印象材を種々の比で添加したが、光硬化が不十分で弾性の回復も不十分であった。また、縮合型、ポリエーテルラバーを種々の比で同様に添加したところ、付加型添加の場合より光硬化度は改善されたものの、弾性の回復は不十分であった。 3.Product3(1mol Polypropylene glycol400,2mol Isocianate ethylmethacrylate,0.05% dibutyl tin dilaulate)にCQならびにMethyl ethanol diamineを添加したものあるいはQTXを添加したものはいずれも光硬化度が不十分であった。 4.Polypropyleneglycol 2000,Diphenylmethane diisocyanate,Methyl imidazoleでポリウレタン弾性印象材を試作した。水分と触れると硬化を開始するが,完全硬化に時間を要し、弾性も不足していた。 このように光硬化する材質の開発には成功したがシリコーン印象材特有の弾性を持つまでには至っていない。今後フィラーとして適している材質の選定、開発を行い、シリコーン様弾性を有するDual Curo Type印象材の試作を行う。次いで、操作・硬化時間、弾性歪、永久歪、細線再現性等物性を測定する予定である。
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Research Products
(1 results)