2001 Fiscal Year Annual Research Report
mafB相互作用転写因子によるOsteoclastの分化誘導について
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12671864
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
山崎 宗与 日本大学, 松戸歯学部, 教授 (30050032)
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Keywords | h-mafB / 定量的RT-PCR法 / T-ヘルパー細胞 |
Research Abstract |
1.定量的RT-PCR法(Taq man)によるh-mafBの細胞内分布 これまでの報告でh-mafBが様々な細胞の分化・増殖に関わることが報告されていることから、ヒト細胞内におけるh-mafB RNAの細胞内分布を定量的RT-PCR法によって測定した。その結果h-mafB RNAは単球、リンパ球、B-cell、T-cell、肝細胞、平滑筋細胞、線維細胞からそれぞれ定量された。特に単球において顕著に定量された。これはh-mafBが単球からマクロファージへの分化を誘導する、というこれまでの報告を裏付ける結果であった。 2.T-cell分化過程におけるh-mafB RNA発生量の変動 ヒト臍帯血より分離したTヘルパー細胞をヒトリコンビナントIL-12、またはIL-4を用いて、Th1またはTh2細胞に分化誘導し、分化過程におけるh-mafB RNAの変動を定量的RT-PCR法によって比較定量した。通常約7日で成熟したTh1およびTh2細胞に分化するが、分化初期(特に1および2日目)において顕著なダウンレギュレーションが確認された。これは何らかの形でh-mafBがTヘルパー細胞の分化・増殖過程を制御している可能性が推測される。
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