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2000 Fiscal Year Annual Research Report

咀嚼・嚥下ならびに咀嚼・嚥下の運動想起による大脳皮質活動の賦活に関する脳電位解析

Research Project

Project/Area Number 12671905
Research InstitutionNihon University

Principal Investigator

成田 紀之  日本大学, 松戸歯学部, 助教授 (10155997)

Keywords脳波 / 咀嚼 / 周波数解析 / マッピング / リズム
Research Abstract

安静時ならびに咀嚼運動前後における脳電位マップの比較検討
被験者には健常有歯顎者(歯科学生6名)を選定し,被験食品には通常の硬さのチューインガムを用いた。咀嚼リズムは,2/3Hz,1Hz,2Hzならびに自発性のリズムを用いた。さらに,2/3Hz,1Hz,2Hz咀嚼ではそれらのリズムをメトロノームにて規定した。また,メトロノームを聞かせるのみと安静時をコントロールとして,2/3Hz,1Hz,2Hzならびに自発性の各リズムの咀嚼前と比較し,さらには咀嚼前と咀嚼後の比較を行った。このとき,咬筋筋電図を同時記録して脳電位と咀嚼筋活動との関連性も検討課題とした。被験者の脳電位計測には脳波マッピング装置(サイナフィット-2500,日本GEマルケットメヂカルシステム社製)を用い,19チャンネルの脳電位周波数解析を行い,δ,θ,α-1,α-2,β-1,β-2の各波成分における電圧(μV)ならびに含有率(%)マップ表示後,データの統計処理を行った。被験者を脳波用椅子に座らせ,アルコールで頭皮を清拭後,10/20法にて電極(エレクトロキャップ)を頭皮上に装着し,一定時間安静を保ち,脳電位ならびに顎筋活動に関する計測を開始した。
結果:1.自発性のリズム咀嚼による脳電位への影響について
1)安静時と咀嚼前の周波数%マップの比較において,側頭部から後頭部の領域にかけて広範囲なβ-1とβ-2成分の上昇傾向が示された。
2)咀嚼前と咀嚼後の周波数%マップの比較においては,安静時と咀嚼前との比較ほど広範な変化は生じないが,後頭部に限局してβ-2成分の上昇傾向が示された。
以上にことから,咀嚼運動ばかりか,食品を口腔内に保持した咀嚼前においても,脳電位含有率(%)に変化は生じるものと考えられた。これら本研究結果は,今後の本課題研究の遂行をもって確認される。

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Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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