2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12671916
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Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
前田 照太 大阪歯科大学, 歯学部, 助教授 (10103110)
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Keywords | 咬合 / 自律神経反応 / ストレス / 遊離端欠損 |
Research Abstract |
咬合異常はそれ自体が生体にとって持続的なストレス源と考えられるが,それが明確に証明されているわけではない.そこでストレス反応と密接に関連のある内臓機能を調節する自律神経系の反応と咬合または下顎位との関係を明確にするが本研究である.大阪歯科大学学生および医局員で研究に同意を得られた者,男子5名,女子5名について,生体情報モニターおよび非接触型レーザー組織血流計にて連続血圧,指尖酸素飽和濃度,心拍数,体温,末梢血流を測定した.生体情報モニターなどからの出力はデータレコーダに記録した.被検者を静寂な診療室内のデンタルチェアーに直立座位にし,咬合の変化は遊離端欠損を想定して,全歯列スタビリゼーション型のスプリントの片側第2小臼歯以降を削除したもの,両側第2小臼歯以降を削除したもの,および全歯列型を装着させた.スプリント装着なし,いずれかのスプリントの装着におけるデータを採取した.被験食品はノンカロリーの無糖のチュウインガムとした.安静時とタッピング運動時,安静時とチュウインガム咀嚼時をそれぞれ日を変えて記録した.各データの測定は安静時,被験運動時,5分後,15分後,30分後とした. 得られたデータはSignal-Basicコンピュータシステムに取り込み分析し,統計的な性質(相関,因子)を調べた.その結果スプリント装着により心拍数のCVなどに変化が認められたが,個人差に関する因子が最も大きく,咬合の変化に対して有意差は認められなかった.しかし個々人で見るとそれぞれ異なった影響を受けている事が明らかとなった.そこには被検者の被験者の不安度,性格特性等が関連している事が伺えた.そこで被験者の心理テストSTAIにより,測定時点の不安の強さを示す状態不安と,性格特性としての不安になりやすさを示す特性不安の2尺度を測定し,もう一度データを採取しなおした.またランダム性に欠陥が認められれたため,実験の順序についても組みなおし,現在分析中である.
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