2000 Fiscal Year Annual Research Report
新たな癌抑制遺伝子(FEZ1)の口腔癌における構造異常と発現調節異常の検索
Project/Area Number |
12671925
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
山 満 千葉大学, 医学部・附属病院, 助手 (60230299)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
相崎 邦雄 千葉大学, 医学部附属病院, 助手 (50323423)
丹沢 秀樹 千葉大学, 医学部, 教授 (50236775)
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Keywords | FEZ1遺伝子 / 第8番染色体 / 癌抑制遺伝子 / 口腔癌 |
Research Abstract |
多数の口腔扁平上皮癌組織と同一患者から採取した正常組織、および、それらから抽出・精製したDNAとRNAを用いて、以下の実験を行った。 1)免疫染色により口腔癌におけるFEZ1タンパクの発現と局在を調べたところ、69%でタンパク発現の低下、あるいは、消失を認めた。 2)Western blotting法でも、FEZ1タンパクは70%近くのケースで発現が消失、低下していたり、異常なサイズのバンドが検出された。 3)FEZ1遺伝子の発現をRT-PCR法で検討したところ、約66%%のケースで低下、ないしは、消失していた。 以上の結果から、FEZ1遺伝子は口腔癌発生に関与していることが唆された。今後、genomic DNAとcDNAについての解析を行い、発現異常のメカニズムを検討する。
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