2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12671928
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
山口 聰 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (00280628)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 俊平 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (60302890)
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Keywords | 再生医学 / 遺伝子治療 / 骨 |
Research Abstract |
本研究は骨髄間様系幹細胞にBMP2(Bone Morphogenetic Protein2)のcDNAを導入することにより骨芽細胞への分化を誘導し、その細胞を生体に移植し骨を再生させることを目指した研究である。ラットをモデル動物として研究を行った。 これまでにBMP2のcDNAを組み込んだレトロウイルスベクターpRxhBMP2ineoを作成した。pRxhBMP2ineoをamphotrophic型のパッケージング細胞であるCRIP-p131に組み込みプロデユーサー細胞を得た。このベクターを用いて初代培養したラットの骨髄間様系幹細胞にBMP2のcDNAを導入した。遺伝子導入した細胞においてはRT-PCR法によりBMP2の発現が確認された。また、骨芽細胞への分化の指標であるアルカリフォスファターゼ、オステオカルシン、PTHレセプターの発現も認められた。同時にin vitroでの石灰化も認められた。これらの結果より骨芽細胞への分化が誘導されたと考えられた。 平成14年度は骨芽細胞に分化したと考えられる細胞をラットの皮下に移植しin vivoでの骨形成能を検討してみたが、骨形成は認められなかった。その原因として、移植した細胞が周囲に播種してしまい骨芽細胞が移植した部位に留まることができなかったことが考えられる。そこで、骨芽細胞が接着でき、生体に移植可能なキャリアーとして新しい生体材料であるロタキ酸の可能性を検討した。ロタキ酸/ハイドロキシアパタイト複合体に分化した骨芽細胞が接着しているのが電子顕微鏡にて確認できたので、細胞を含んだキャリアーをラットの皮下に移植しin vivoでの骨形成能を検討した。
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