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2000 Fiscal Year Annual Research Report

口腔癌における癌抑制遺伝子と血管新生に関する研究

Research Project

Project/Area Number 12671937
Research InstitutionOkayama University

Principal Investigator

岸本 晃治  岡山大学, 歯学部, 助手 (40243480)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 新谷 悟  愛媛大学, 医学部, 助教授 (80294429)
Keywords口腔扁平上皮癌 / 癌抑制遺伝子p16 / 血管新生因子 / 遺伝子導入 / 脱メチル化剤
Research Abstract

本研究では,各種ヒト口腔扁平上皮癌由来細胞株において,p16の癌抑制遺伝子発現と種々の血管新生因子(VEGF,PDGF,FGF,Angiogeninなど)発現の関係を調べる.そして,これらの細胞株の中で,p16の遺伝子異常を示す細胞株に,p16の癌抑制遺伝子を遺伝子導入した場合の血管新生因子の発現抑制効果ならびに転移抑制効果を明らかにすることを目的とした.
各種口腔扁平上皮癌由来細胞株(SCC2,3,4,15,25,40,66,105L,111,HSC-4)におけるp16の異常については,sscpならびにMethylation specific PCR法により検討確認した.さらに,各種細胞株における各種血管新生因子の発現については,mRNAの発現をNorthern blot法で,また,タンパク発現についてはWestern blot法にて検討し,p16の異常との関係について検討した.
結果として,口腔扁平上皮癌細胞株HSC-4およびSCC-4にp16のpoint mutationが認められ,他の認められない細胞株に比べてVEGFの発現レベルは高い傾向にあった.
HSC-4およびSCC-4細胞株に対し,pcDNA3-p16ベクターをLiposome mediated transfection法により発現させ遺伝子導入を行う予定であった.しかしながら,p16の遺伝子導入を行うと細胞増殖が停止することによりVEGFタンパクの発現レベルも当然低下することが考えられるが,最近の知見ではp16遺伝子の不活化にはメチル化が大きく関与していることから,遺伝子導入を行うよりも脱メチル化剤(5-aza-2'-deoxycytidine)を作用させ,p16を発現誘導させた場合の血管新生因子の発現抑制効果を調べた方がよいのではないかと考え,遺伝子導入を行うかどうか検討中である.

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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