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2000 Fiscal Year Annual Research Report

咀嚼による脳内神経伝達物質の活性化と学習・記憶効果の関係:時間生物学的方法による機構解明

Research Project

Project/Area Number 12672005
Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

吉原 俊博  鹿児島大学, 歯学部・附属病院, 講師 (60261319)

Keywords学習 / 記憶 / 周期的制限給餌 / コルチコステロン
Research Abstract

本研究の目的は、時間生物学的方法による動物の学習・記憶効果の評価方法を開発し、咀嚼が学習・記憶に影響するかどうか及びそのメカニズムを検討することである。
ラットの給餌を一日の一定時刻に制限(周期的制限給餌:以下RF)することを約2週間続けると、血中コルチコステロン(以下CORT)のパターンが変化し、給餌の1〜2時間前より血中CORTレベルが増加し(これを給餌前ピークという)(=同調)、RFを中止後もしばらく持続する(=フリーラン)。すなわちRF下において、血中CORTの給餌前ピークが出現すれば、「学習」が形成されたと考えられ、RFの中止後も給餌前ピークが認められれば「記憶」が形成されたと評価し、またその給餌前ピークの強弱で「学習」・「記憶」の強さを評価することが可能である、と考えられる。
現在までに得られた研究結果を以下に示す。
1 固形飼料群ラットでは制限給餌を開始してから8日目で食餌前ピークが形成されたのに対して、液体飼料群ラットでは制限給餌を開始してから12日目で食餌前ピークが形成された。この結果より、固形飼料群ラットは液体飼料群ラットより、学習の形成が早いことがわかった。
2 制限給餌を実施後、食餌前ピークが持続しているかどうかを調べたところ、固形飼料群ラットでは1回目、2回目、3回目すべての絶食時に食餌前ピークが認められたのに対して、液体飼料群ラットでは1回目の絶食時のみで食餌前ピークが認められた。この結果より、固形飼料群ラットは液体飼料群ラットより、記憶の持続が長いことがわかった。

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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