2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12672012
|
Research Institution | Meikai University |
Principal Investigator |
田中 庄二 明海大学, 歯学部, 講師 (60105616)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高森 一乘 明海大学, 歯学部, 講師 (60256899)
村上 幸生 明海大学, 歯学部, 助手 (00286014)
|
Keywords | 小児 / ウ蝕 / 歯周疾患 / 疫学調査 / ウ蝕及び歯周病原性細菌 / 歯肉縁上及び歯肉縁下プラーク / 単一クローン抗体 / Immunoslot-blot法 |
Research Abstract |
小児の齲蝕の有無の被検児の歯肉縁上プラークおよび歯肉縁下プラーク中の歯周病原性細菌の構成を比較検討した。 1.P.gingivalis. P.Intermedia and A.actinomycetemcomitans in the supragingival plaque of children(thel8th Congress of the International Association of Paediatric Dentistry, Palais des Congres-Paris, France, 12-15 September 2001) 小児の口腔細菌叢および歯周疾患の発症我における歯肉縁上プラークの役割は、明らかではない。そこで、3-14歳の口腔環境の異なる歯肉上プラーク中の3種類の歯周病原性細菌をモノクロナール抗体を用いたimmunoslot blot法にて検出し比較した。その結果、小児の歯肉縁上プラーク中において、3種類の歯周病原性細菌が棲息していることが示唆された。P.gingivalisは、年齢の増加に伴いその検出率は増加傾向を示した。しかしながら、P.intermediaおよびA. actinomycetemcomitansでは、そのような傾向はみられなかった。齲蝕罹患児の口臭値は、齲蝕非罹患児よりも明らかに高値を示した。 2.Periodontopathic bacteria in early-age, elementary school-age and circumpuberty children (thel8th Congress of the International Association of Paediatric Dentistry, Palais des Congres-Paris, France, 12-15 September 2001) 小児の口腔細菌叢におけるプラークの役割は、明らかでない。また、同一歯における歯肉縁上および歯肉縁下プラーク中の構成細菌の関連性を示唆する報告はほとんどみられない。そこで、幼児期、学童期、思春期の小児における歯肉縁上および歯肉縁下プラーク中細菌種の相違を比較検討した。その結果、歯肉縁下プラーク中の歯周病原性細菌(F.gingivalis, F. in termediaおよびA.a ctinomycetemcomitans)の頻度は、各年代グループにおいて歯肉縁上プラークの頻度よりも高かった。また、歯周病原性細菌の頻度は、学童期において上昇傾向を示していた。各被検児における歯肉縁上プラークと歯肉縁下プラークの頻度は、歯肉縁下プラークにおいて統計学的な有意差をもって高かった。さらに、小児におけるウ蝕原性細菌(Streptococcus mutans、 Streptococcus sobrinus)及び歯周病原細菌の検出率と臨床パラメーターとの関連性を検討する。
|
Research Products
(2 results)
-
[Publications] 吉田美香子, 他10名: "小児の口臭に関する研究-アンケートと口臭測定-"小児歯科学雑誌. 39巻3号. 694-703 (2001)
-
[Publications] 田中庄二, 他6名: "小児における歯周病原性細菌の検出と臨床パラメー-歯肉縁上プラークにおけるPorphyromonas gingivalisおよびActinobacillus actinomycetemcomitansの検出-"小児歯科学雑誌. 39巻5号. 996-1001 (2001)