2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12672012
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Research Institution | Meikai University |
Principal Investigator |
田中 庄二 明海大学, 歯学部, 講師 (60105616)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高森 一乘 明海大学, 歯学部, 講師 (60256899)
村上 幸生 明海大学, 歯学部, 助手 (00286014)
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Keywords | 小児 / ウ蝕 / 歯周疾患 / 歯肉縁上プラーク / ウ蝕及び歯周病原性細菌 / Immunoslot-blot法 / 単一クローン抗体 / 疫学調査 |
Research Abstract |
小児の齲蝕罹患児と非罹患児における齲蝕及び歯周病原性細菌の検出及び口臭との関連性について検討した。 1.小児における齲蝕原性細菌の検出-臨床パラメーターとStreptococcus sobrinusの検出率-. (第15回日本口腔診断学会,仙台,2002年5月.) 小児における齲蝕罹患児と非齲蝕罹患児の齲蝕原性細菌の検出率と臨床パラメーターについて検討した。その結果、df指数および口臭値において統計学的に有意な差を認めた。また,Streptococcus sobrinusの検出率は,両者間において統計学的に有意な差が認められた。 2.The frequency of reactivity of P. gingivalis and P. intermedia in the supragingival plaque of children with or without caries. (The 3rd Conference of Pediatric Dentistry Association of Asia, Jeju Island Korea,2002年10月.) 齲蝕罹患児と非罹患児の歯肉縁上プラーク中における歯周病原細菌の検出頻度及び口臭について検討した。その結果、P. gingivalisとP. intermediaは齲蝕罹患児と非罹患児の両者の歯肉縁上プラーク中から検出された。また,齲蝕罹患児のdebries indexと口臭値とは統計学的に有意な差を認めた。 3.P. gingivalis in the oral cavity of children. (The 3rd Conference of Pediatric Dentistry Association of Asia, Jeju Island, Korea,2002年10月.) 小児の口腔内におけるP. gingivalisの分布について検討した。その結果、P. gingivalisは舌などにも存在し,歯肉縁上プラークが多く検出される部位であること、また、歯肉炎の発症に関与していることの可能性が示唆された。 4.Effect of a meal and of tooth brushing on the ammonia concentration in mouth air. (The 3rd Conference of Pediatric Dentistry Association of Asia, Jeju Island, Korea,2002年10月.) 呼気中アンモニア濃度をブラッシングと食事の影響についてアティンを使用して検討した。その結果,食事により減少し,ブラッシングを行なわないと増加した。これは,口腔内の細菌数に影響することが示唆された。 小児の齲蝕罹患児は,非齲蝕罹患児と比較して、齲蝕原性細菌のStreptococcus sobrinusの検出率及び口臭値において統計学的に有意な差を認め、また,歯周病原性細菌のP. gingivalisやP. intermediaなどが歯肉縁上プラーク中や舌、頬粘膜などに棲息していること,さらに,小児の歯肉炎の発症に重要な役割を演じている可能性が示唆された。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Tanaka, S., et al.: "Frequency of reactivity for Porphyromonas gingivalis and Prevotella spp. in supra-and subgingival plaques, and periodontal clinical parameters according to subject age"J Periodontol. 73(8). 877-885 (2002)
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[Publications] 長崎正文, 他2名: "歯周疾患に関する疫学調査(3) -糖尿病患者における臨床パラメーターと歯周病原性細菌の検出頻度との関連性-"防衛衛生. 50(1-2). 21-27 (2003)