2001 Fiscal Year Annual Research Report
自己組織化による酸性多糖二次元,三次元集合体の界面特性と医薬への応用
Project/Area Number |
12672092
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
米勢 政勝 名古屋市立大学, 薬学部, 教授 (00080218)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮田 勇 名古屋市立大学, 薬学部, 助手 (70137123)
佐藤 志津子 名古屋市立大学, 薬学部, 講師 (70080207)
山中 淳平 名古屋市立大学, 薬学部, 助教授 (80220424)
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Keywords | 酸性多糖 / ヒアルロン酸塩 / コンドロイチン硫酸塩 / 牛血清アルブミン / 複合体 / 溶液物性 / 界面構造 / 界面特性 |
Research Abstract |
溶液中では見出せない酸性多糖の特性を二次元吸着膜で明らかにし、医薬への応用および新規分子センサーの開発を目指し、つぎの目的で研究を行った。 (1)酸性多糖の二次元吸着膜の微細構造と界面特性を明らかにする。 (2)網目構造形成機構とそれに由来する二次元、三次元特性明らかにする。特に、摩擦力、界面張力などの界面物性、さらにその電気特性を明らかにする。 (3)酸性多糖二次元高次組織層の分子認識機構を明らかにし、センサーへの応用を行う。 本年度は、次の成果を得た。 (1)酸性多糖二次元吸着膜の微細構造と界面物性:タンパク質単分子膜への酸性多糖の吸着機構、吸着膜の構造および界面張力を研究し、酸性多糖、タンパク質の種類による特性を明らかにした。さらに、原子間力顕微鏡法により、表面凝集力、摩擦力を測定し、二次元構造との関係を明らかにした。 (2)酸性多糖三次元集合体のナノパーテイクル形成機構と粒径制御:酸性多糖-タンパク質、一両親媒姓薬物複合体ナノパーテイクル形成と粒径に対する酸性多糖の電離基の種類、電離基密度、分子量の影響を明らかにした。さらに、表面凝集力、摩擦力を測定し、二次元構造との関係を明らかにした。 (3)複合体ナノパーテイクルの二次元吸着層の高次組織構造制御と機能:複合体ナノパーテイクルの二次元吸着層の高次組織構造を明らかにし、その界面特性、機能と電離基密度との関連を明らかにした。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Shouhong Xu, Tsuyoshi Nonogaki, Keita Tachi, Shizuko Sato, Isamu Miyata, Junpei Yamanaka, Masakatsu Yonese: "Two dimensional auto-organized nanostructure formation of acid polysaccharides on bovine serum albumin monolayer and its surface tension"Studies in surface sciences and catalysis. 132. 889-892 (2001)
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[Publications] Akiko Toyotama, Shin-ichi Kugimiya, Jyunpei Yamanaka, Masakatsu Yonese: "Preparation of a Novel Aggregate Like Sugar-Ball Micelles Composed of Poly(methylglutamate) and Poly(ethyleneglycol) Modified by Lactose and Its Molecular Recognition by Lectin"Chem. Pharm. Bull.. 49・2. 169-172 (2001)