2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12672143
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Research Institution | RIKEN |
Principal Investigator |
小林 俊秀 理化学研究所, スフィンゴ脂質機能研究チーム, チームリーダー(研究職) (60162004)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
牧野 麻美 理化学研究所, スフィンゴ脂質機能研究チーム, テクニカルスタッフ(研究職)
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Keywords | スフィンゴ脂質 / コレステロール / リゾビスホスファチジン酸 / エンドソーム / 脂質ドメイン / ラフト / スフィンゴリピドーシス / ライセニン |
Research Abstract |
脂質ラフトはスフィンゴ脂質(スフィンゴミエリンおよびスフィンゴ糖脂質)とコレステロールの集合体であり、生体膜上ではリン脂質が形成する不規則な二次元平面上に比較的規則正しく配列した「ドメイン」と呼ばれる微小領域を形成していると考えられている。脂質ラフトの動態についてはわからないことが多いが、これは主として脂質ラフトそのものを追跡する手段が乏しいことに起因している。糖脂質合成欠損株を用いた最近の解析結果は、脂質ラフトの形成にはスフィンゴ脂質としてスフィンゴミエリンの存在が必要十分であることを示唆している。 シマミミズ体腔液から精製された毒素・ライセニンは297アミノ酸からなるタンパク質で、スフィンゴミエリンを特異的に認識し、細胞死を引き起こす。我々はリコンビナントライセニンを用い、細胞内のスフィンゴミエリンの分布について正常細胞と酸性スフィンゴミエリナーゼの欠損病であるニーマンピック・タイプA(NPA)とで比較を行った。NPAは正常細胞に比べ細胞内にスフィンゴミエリンが著しく蓄積した。スフィンゴミエリンは後期エンドソームのマーカーであるリゾビスホスファチジン酸、CD63を含むオルガネラに蓄積した。興味深いことにスフィンゴミエリンの後期エンドソームへの蓄積に伴い、ガングリオシドGM1、コレステロール、GPI-アンカー型タンパク質など一群の脂質ラフト構成成分が後期エンドソームに蓄積した。このことはNPAでは脂質ラフトの再分布が起こっていることを示している。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] Kobayashi, T.: "Localization of lysobisphosphatidic acid-rich membrane domains in late endosomes"Biol. Chem.. 382. 483-485 (2001)
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[Publications] Kobayashi, T.: "Lipid domains in the endocytic pathway"Sem. Cell Develop. Biol.. 12. 173-182 (2001)
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[Publications] Abrami, L: "Cross-talk between caveolae and glycosylphosphatidylinositol-rich domains"J. Biol. Chem.. 276. 30729-30736 (2001)