2001 Fiscal Year Annual Research Report
がん患者の希望・心理情報取得を目指した電子的階層化アンケートシステムの構築
Project/Area Number |
12672185
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
寺原 敦朗 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (80237007)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久田 満 東京女子医科大学, 看護学部, 助教授
中川 恵一 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (80188896)
青木 幸昌 東京大学, 医学部・附属病院, 助教授 (40143474)
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Keywords | QOL / 電子的アンケートシステム / がん患者の心理状況 |
Research Abstract |
従来使用されてきたQOLアンケートの内容の比較検討を行い、現在国際的にも広く用いられている調査票の一つであるEORTC QLQ-C30日本語版と、日本独自のQOL評価を目指した栗原班調査票(QOL-ACD)とをもとにして、日本人の特性にあっており、自然な日本語によると考えられる質問項目37問からなるアンケートを作成した。しかし、その後さらに検討を重ねた結果、QOL-ACDは、その開発過程が権威ある欧米誌に発表されているものの、元来日本のがん患者用に開発されたこともあり、国際的には十分な評価が得られないことが考えられたため、QLQ-C30と並んで国際的に広く用いられている調査票であるFACTの日本語版を質問項目として採用することとした。 同時に、タッチパネル式のパソコン上で使用できる、リレーショナルデータベースソフト(ファイルメーカPro)を用いたアンケート用データベースを開発した。このシステムはマンマシーンシンターフエース性が非常に高く、患者さんが医療関係者の補助なしに使用可能なものである。また、質問は順番の固定を避けて、毎回違う順番で出てくるようにランダム化を行った。さらに、回答内容はそのままデータベースに記録され、データベースに入力し直す手間と誤入力の危険性をなくした。このシステムを用いて、実際に患者さんにQOL調査に参加してもらい、本システムの試験運用および機能評価を行いながら、改良を重ねた。現在は、当科が中心となって運用を行っている緩和ケア病床におけるQOL評価ツールとして運用を行っている。また、末期がん患者におけるサイトカインとQOLとの関係の解析や、当科において独自に開発しQOLを客観的に評価する指標であるTFAT(Todai Functional Assessment Tool)の妥当性および信頼性の評価のためにも、このシステムを活用している。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Terahara A. et al.: "Analysis dose distribution in gamma knife rediosurgery for multiple targets"Int. J. Radiat. Oncol. Biol. Phys.. 47(5). 1431-1434 (2000)
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[Publications] 寺原 敦朗, 他: "多発性転移性脳腫瘍に対するGamma knife rediosurgery"定位的放射線治療. 4. 111-117 (2000)
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[Publications] 寺原 敦朗, 他: "T1-2声門癌に対する根治的放射線治療"頭頸部腫瘍. 27(1). 166-172 (2001)
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[Publications] 寺原敦朗, 他: "転移性脳腫瘍に対する定位放射線照射"乳癌の臨床. 16(6). 563-575 (2001)
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[Publications] 寺原敦朗, 他: "ガンマナイフの副作用"癌の臨床. 47(1). 46-49 (2001)
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[Publications] 青木幸昌, 他: "Inverse planningにおける高速最適化法の開発"日本放射線腫瘍学会誌. 13. 91-96 (2001)