2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12672262
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Research Institution | Ishikawa Prefectural Nursing University |
Principal Investigator |
斉藤 恵美子 石川県立看護大学, 看護学部, 助教授 (90251230)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金川 克子 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (10019565)
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Keywords | エスノグラフィー / 地域看護診断 / 地区視診 / フィールドワーク |
Research Abstract |
本研究の目的は,地域看護診断の方法論の構築について,(1)これまで得られた概念と枠組みを整理する.(2)具体的な地域の評価方法(assessment)と簡便な教材(tool)の開発を検討する.(3)(1),(2)の結果を適用することによって,地域における特定の問題や課題の,一般化の可能性を探索するという3点である. 昨年度に整理した概念と枠組みと、具体的な地域の評価方法(assessment)と簡便な教材(tool)の検討をもとに,実際の教育で適用し,その利点や改善点などを評価した. 平成13年度は,以下の2点を目的として計画を立案した.(1)実際に適用することによって,構築した枠組みの信頼性と妥当性を検討し,開発した教材の適切さを確認する.(2)特定の問題や課題の一般化の可能性を探索する. 教育への適用の結果,地区視診のガイドラインの項目と観察の視点の中で,「人びとの健康状況」「政治に関係するもの」「メディアと出版物」などが把握しにくい項目であることがわかった.また,個人の地区視診の結果をグループで討議することにより,特定の問題や課題を抽出することができた.今後は,これらの教育方法の工夫や,具体的な指導内容を検討する必要がある.また,インターネットやCD-ROMのオリジナル教材を開発・使用し、先駆的な試みを実施しているMcMaster大学での教育方法についても整理し、今後の地域看護学の教育方法への適用について考察した.
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