2002 Fiscal Year Annual Research Report
地域保健活動による小児生活習慣病予防教育システムの構築
Project/Area Number |
12672268
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
大関 武彦 浜松医科大学, 医学部, 教授 (20152126)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒木田 美香子 浜松医科大学, 医学部, 教授 (50303558)
竹内 宏一 浜松医科大学, 医学部, 教授 (90021394)
金森 雅夫 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (90127019)
安梅 勅江 浜松医科大学, 医学部, 教授 (20201907)
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Keywords | 小児生活習慣病 / 生活習慣 / 地域保健 / 保健教育 / 保健教育システム / 小学生 / 中学生 / レプチン |
Research Abstract |
行政・学校と連携した小児の生活習慣病予防のシステム確立を目的とした。3年間で小学4年男子614名、女子563名、計1177名について検討がなされた。レプチンやHbA1cなどの重要な指標について小児期・思春期の基準を確立することができた。体重+20%以上(男21.7%/女14.0%)、総コレステロール200mg/dl以上(男12.9%/女14.2%)、HDLコレステロール40mg/dl未満(男2.4%/女1.2%)、HbA1c5.8%、レプチンが年齢の標準値を大きく上回るものを集団指導の対象とした。体重+30%以上、総コレステロール220mg/dl以上、HbA1c5.8%以上のどれかの基準に該当する場合は個別に調査・指導を行った。食生活の調査ではすでにこの年齢でも摂取率の男女差が認められた。長期的な経過をすると、肥満を有する児について事後指導に出席/欠席を比較すると、欠席者で3年後の体重増加が有意に高く、欠席は体重面での予後不良であると推定する指標になりうると考えられる。指導が有効性を有する可能性が考えられる。検診の運営においては、(1)内容を文書等により十分に事前に解説しその利点を含め説明する、(2)事後の指導・フォローは異常の程度により段階的に実施する、(3)医師、看護士、栄養士などが共同して行う、(4)長期的な検診体制を確立するなどの点が重要であると考えられた。生活習慣病予防の検診・指導は適切に実施すれば、有効な方策の一つとなりうることが示唆された。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Nakanishi T, Li R, Liu Z, Yi M, Nakagawa Y, Ohzeki T: "Sexual dimorphism in relation of serum leptin and relative weight for the standard in normal-weight, but not in overweight children as well as adolescents"European Journal of Clinical Nutrition. 55. 989-993 (2001)
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[Publications] Endoh A, Inoue N, Katoh T, Nakamura T, Sugimura H, Ohzeki T: "A case of glycogen storage disease IA with multiple hepatic tumors managed by transcatheter embolization and an acarbose diet"Journal of Pediatric Gastroenterology and Nutrition. 33. 333-336 (2001)
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[Publications] 大関 武彦: "小児期の肥満・過体重の判定"肥満研究. 7. 21-26 (2001)
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[Publications] 大関武彦, 中川祐一, 中西俊樹, 稲葉泰子: "小児肥満の特徴とその管理"日本臨床. 59. 597-602 (2001)