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2001 Fiscal Year Annual Research Report

感染看護の観点から院内感染対策をめざした黄色ブドウ球菌抑制の研究

Research Project

Project/Area Number 12672280
Research InstitutionUniversity of the Ryukyus

Principal Investigator

垣花 シゲ  琉球大学, 医学部, 助教授 (50274890)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 岩永 正明  琉球大学, 医学部, 教授 (00112384)
大湾 知子  琉球大学, 医学部, 助教授 (90295311)
植村 恵美子  琉球大学, 医学部, 講師 (00223503)
Keywords黄色ブドウ球菌 / 院内感染 / 保菌者 / 薬剤耐性
Research Abstract

土壊や草木に分布する自然界の非病原性細菌による病原菌の抑制効果を調べるため、黄色ブドウ球菌を塗り広げた寒天培地に環境から分離したグラム陽性桿菌を1点宣尖刺培養して、環境株のコロニー周辺で黄色ブドウ球菌の発育を強く阻止した5株、i-1・D5・G4・G5・E10を選び、黄色ブドウ球菌に対する抑制効果を検討した。
i-1・D5・G4・G5・E10の5株と病棟看護婦から分離した黄色ブドウ球菌を液体培地(ハートインフユージョンブロス)で混合培養を行ったところ、6時間目までは両者とも10^7/ml程度まで増殖していたが、その後ブドウ球菌の減少が始まり24時間後では10^5/mlはで減少した。その抑制効果を生体表面で見るためにマウスの皮膚を用いて各菌の皮膚における定着様式を検討した。先ず、抜毛したマウスの皮膚(2×2cm)にそれぞれの菌を別々に塗布し、菌の消長を経時的に観察し、定着状態をみた。黄色ブドウ球菌は7日目までは多数の付着がみられたが、以後漸次減少し14日目でほとんど検出されなくなった。環境細菌は3日目から急速に減少し、7日目で検出されなくなった。黄色ブドウ球菌と環境細菌を混合培養した菌液をマウスの皮膚に塗布した場合も菌の消長の時間は同様だった。環境株がマウスの皮膚に定着しにくいため、黄色ブドウ球菌抑制物質が存在する環境株の培養上清を濃縮して皮膚に塗布した後、その上に黄色ブドウ球菌を塗布しての定着阻止効果を検討中である。今後は粘膜表面における相互作用を検討するためのモデルを考案しなければならない。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 垣花シゲ: "小児急性気道感染時の鼻前庭における病原細菌"感染症学雑誌. 75(2). 124-132 (2001)

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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