2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12672285
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Research Institution | Nagano College of Nursing |
Principal Investigator |
池田 紀子 長野県看護大学, 看護学部, 教授 (70281251)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小澤 道子 聖路加看護大学, 看護学部, 教授 (40297065)
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Keywords | たのしみ経験 / 生涯発達 / 精神的健康 / QOL / たのしみ経験の要素 |
Research Abstract |
1.「たのしみ経験」について:概念分析と概念化の試みは、現在進行中である。 2.「たのしみ経験」について:すでに終了した調査資料をもとに、対象者を1910年から1980年まで出生年別に再分類し、コホート的手法に準じて、世代、性、時期別「たのしみ経験」の件数、内容について検討した。その結果個人の成長発達段階毎の「たのしみ経験」の有無の経路パターン分類が時代と関連すること、「たのしみ経験」を共有する相手については1945年以降家族との共有率が高くなること、友達との共有率とその人数なども時代により特性があることが明らかになり、「たのしみ経験」内容の発達的な推移の特徴を示した。また「たのしみ経験」が健康やQOLと関連していることが示唆された。 3.「たのしみ経験」の要素について:親から見た3歳児の「たのしみ」の要素について調査、文献から5カテゴリーに分類することができた。さらに2001年1月から3月にかけて、中年期男女を対象とし、幼児期から現在までの「たのしみ経験」の件数、内容、要素についてききとりによる質問紙調査を行った。これたのしみ経験の意味とその質について検討することにより、人の「たのしみ経験」の質が人の健康とどう関連するかをあきらかにすることを目的としている。今後この分析をすすめる。 4.これらの成果は国内学会で6回発表した。
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[Publications] 池田紀子,小澤道子 他: "親からみた3歳児の「たのしみ」とその要素"日本保育学会第53回大会研究論文集. 252-253 (2000)
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[Publications] 小澤道子,池田紀子 他: "幼児期の友達との「たのしみ経験」人数-1920年代から1980年代の推移"日本保育学会第53回大会論文集. 254-255 (2000)
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[Publications] 勝浦クック範子,池田紀子 他: "描画にみる都内インターナショナルスクール中学生の幼児期のたのしみ経験"日本保育学会第53会大会論文集. 256-257 (2000)
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[Publications] 小澤道子,池田紀子 他: "1910年から1980年まで出生年別にみた「たのしみ経験」その1:件数を中心に"日本精神衛生学会第16回大会抄録集. 45 (2000)
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[Publications] 池田紀子,小澤道子 他: "1910年から1980年まで出生年別にみた「たのしみ経験」その2:内容から"日本精神衛生学会第16回大会抄録集. 46 (2000)
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[Publications] 勝浦クック範子,池田紀子 他: "都内インターナショナルスクール中学生の描画にみる小学校時代の「たのしみ経験」について"日本発達心理学会第12回大会発表論文集. 323 (2000)