2001 Fiscal Year Annual Research Report
在宅介護職に対する看護職からの介護教育支援に関する研究
Project/Area Number |
12672304
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
古株 ひろみ 滋賀県立大学看護短期大学部, 助教授 (80259390)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柴辻 里香 滋賀県立大学看護短期大学部, 助手 (10280009)
北村 隆子 滋賀県立大学看護短期大学部, 助教授 (10182841)
伊丹 君和 滋賀県立大学看護短期大学部, 講師 (30310626)
泊 祐子 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (60197910)
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Keywords | ホームヘルパー / 看護 / 支援 |
Research Abstract |
[滋賀県下のA市、B町、C町の1市2町の公的機関が実施した平成13年度のホームヘルパー2級課程の養成講座を受講した100名にアンケート調査を実施し、90名から回答を得た(回収率90.0%)。アンケート調査から、今後の研修の必要性を認識している者は72名、(80.0%)であり、必要がないとする者は15名(16.7%)であった。必要とする内容は複数回答であるが、技術面が34名(37.8%)、ヘルパー自身の相談が28名(31.1%)、利用者への対応が23名(25.6%)であった。 実習など講習の内容に関する要望においては7名が実習期間の延長を希望しており、さらにヘルパーの養成も現在の修了証ではなく、試験を設けた資格制の導入に対する要望もみられた。このことから、短い期間での研修での限界を受講生が感じていることが理解できた。介護保険導入前の平成11年度に我々が調査した1市1町の公的機関で実施されたホームヘルパー2級課程の養成講座受講生88名の結果では、患者への対応が34名(38.6%)と最も高く、ヘルパー自身の相談が23名(26.1%)であり、具体的な要望もみられないことから、介護保険導入後のホームヘルパー養成講座においては受講生の職業意識にも変化があると考えられる。平成11年度と平成13年度の両調査の対象となった講習会での介護技術における指導は看護職のみもしくは理学療法などの他職種と看護職がどの年度でも担当しており、講師による違いは見られなかった。 さらに、介護保険が導入された平成12年度における滋賀県の訪問介護員(ホームヘルパー)2級養成講座の現状について分析を行った。 実施された講習会は17団体により24回の講習会が開催された。17の団体の内訳は市町村の公的機関が4団体、企業が3団体、社会福祉法人が3団体、組合が2団体、特定非営利団体が2団体、財団法人が2団体、医療法人が1団体であった。それぞれの団体の理念に基づいた目的をもってヘルパーの養成を実施している。また、ヘルパーの講義で、介護技術についてはどの様な職種が担当しているのかをみてみると、看護のみまたは、理学療法などその他の職種と看護が担当しているものは7団体であり、看護職が福祉分野であるヘルパー養成において福祉職以上に支援していることが理解できた。
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Research Products
(1 results)