2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12672306
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine, School of Nursing |
Principal Investigator |
桝本 妙子 京都府立医科大学医療技術短期大学部, 講師 (50290218)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀井 節子 京都府立医科大学医療技術短期大学部, 助手 (30290224)
福本 惠 京都府立医科大学医療技術短期大学部, 助教授 (40290217)
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Keywords | 保健婦 / 地域診断 / 生活 / 健康 |
Research Abstract |
われわれは、地域の健康問題を把握する方法として、平成10年に京都府内の都市部と農村部の20歳以上の地域住民1,400人を対象に、身体的、精神的、社会的健康度測定と生活構造との関連調査を行った。本研究は、これらの結果をさらに発展させ、この調査への協力者および地域のキーパーソンと思われる人物(地区役員等)を対象に、前回と同じ指標で2年後の健康度を把握するとともに、半構成的質問項目による面接を行う。このことにより、従来の統計的既存資料と、前回の自記式質問紙票による量的調査と、今回の面接による質的調査から得た情報を総合的に分析し、各々の情報収集方法の有用性と限界および相互に補完する部分を明らかにするとともに、地域診断の一方法を検討するものである。 具体的な質問項目は、健康上困っていることはないか等だれもが回答しやすい身体的事項から入り、この地域のよいところとそうでないところは何か、生活上困っていることはないか、地域に望むことは何か等半構成的質問により生活者の立場からの住民の生の声を集積する。これらの情報を、身体的、精神的、社会的健康度に及ぼす要因、生活溝造、生活時間(必需行動、拘束行動、自由行動)との関連性、地域全体の健康指標との関連性等から分析し、都市部と農村部のそれぞれの特性を抽出する。 本年度は、調査に先立ち関連機関との連携、地区視診、調査票の作成、訪問調査の協力依頼を行った。対象者381名中了解の得られた者は74名(回収率19.4%)であり、現在、これらの者に訪問面接調査を実施しているところである。今後は、残りの者および地区役員の面接調査を実施し、逐語録を作成して分析をすすめる予定である。
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