2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12672318
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Research Institution | Ishikawa Prefectural Nursing University |
Principal Investigator |
西村 真実子 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (50135092)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大野 佐津樹 石川県立看護大学, 看護学部, 助手 (80336601)
田屋 明子 石川県立看護大学, 看護学部, 助手 (30336606)
井上 ひとみ 石川県立看護大学, 看護学部, 講師 (50295169)
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Keywords | 子ども / 痛み / 処置 / 姿勢 / 看護 / 援助 / ケア / 採血 |
Research Abstract |
本研究の目的は、採血を受ける幼児への看護ケアのあり方(採血場面への母親の同席の是非、医療者がどのように係わると、幼児の採血への取り組み姿勢が準歩するのか)を明らかにすることである。幼児の取り組み姿勢の進歩とは、前回に採血を受けたときよりも幼児の不安や恐怖が減少していたり、心身の緊張が強い状態から次第に自由に身体を動かしたり感情や意思を主張するようになるという変化がみられることを示している。 我々は当初、幼児の取組み姿勢を評価する指標として、繰り返し採血を受ける過程にみられる幼児の学習反応に注目した。そして、採血を繰り返し受ける過程における子どもの反応の変化を観察し、その変化(学習反応)に看護ケアがどのように関与しているかを量的に検討した。しかし、幼児が繰り返し採血を受ける過程でみられた変化と看護ケアの実施状況の間に関連性はみられなかった。そこで、幼児の取り組み姿勢に大きな変化がみられた事例において、変化の内容と、変化に影響した要因(看護ケアも含む)を現在、分析中である。現在のところ、(1)幼児の取り組み姿勢が進歩していく過程には4段階があること、(2)その進歩の過程で出現してくる、幼児の「採血を受けようとする覚悟」の読み取り方、(3)幼児の覚悟の形成に有効なかかわり方(看護ケア)などが示唆されている。今後は、採血場面におけ母親の同席の是非を検討するために、同席した場合とそうでない場合において、幼児の取り組み姿勢の変化の過程を量的に比較検討する予定である。
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