2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12672332
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
内藤 和子 福島県立医科大学, 看護学部, 教授 (00155631)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 英子 福島県立医科大学, 看護学部, 助手 (90305384)
石田 登喜子 福島県立医科大学, 看護学部, 講師 (80305383)
太田 操 福島県立医科大学, 看護学部, 助教授 (20289870)
渡辺 恵美子 福島県立医科大学, 看護学部, 助手 (00305385)
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Keywords | 助産婦 / 産婆 / 歴史 / 活動 / 技 |
Research Abstract |
1.地域特性および歴史的推移の探索:福島県の看護史および女性史等の資料から、福島県の地域特性および歴史的推移の探索を行った。さらに文献検索によって得られた国内の助産婦活動の歴史的推移を把握した。 2.対象の抽出:福島県の助産婦リストおよびリストから退役した明治・大正生まれで、本人の了解が得られた開業助産婦39名を調査対象とした。 3.調査内容および方法:内容は「出生地」「助産婦になった動機」「免許取得および開業までの修業」「活動の推移」「技:助産の技、診察の手技、乳房のケア、緊急時の対応、コミニュケーションの方法」を主な内容とした。特に交通の便の悪かった山間僻地、農山村での活動内容の推移、得意とする技について調査できた。方法は研究者が家庭訪問し、聞き取り調査を行った。本人の了解を得てテープレコーダーに録音した。内容に関しては、まず、上記のような項目について思い出すままに語って貰い、内容が不足する場合は、面接者から質問を補足する方法をとった。特定の技については口述のみでは正確な情報を伝承することが不可能なため、教育用の模型を持って5名の助産婦を再訪問し、VTRに収録した。テープレコーダーに収録した内容は逐語的に記述化を進行中である。要約した内容を本人に渡して、内容の確認を行っている。 今後は地域や活動内容ごとにまとめ、受け継いでいきたい助産婦の技を明らかにすると共に、地域に適応した助産婦活動のあり方を探る予定である。 4.倫理上の配慮:対象の選択時には断ることができ、また、調査時には話したくないことは断ることができる旨を事前に説明した。テープレコーダー収録テープは研究だけに用いること、テープレコーダー収録は断ることができることを事前に口頭で説明し、了解を得た上で実施した。
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