2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12672347
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Research Institution | Japanese Red Cross College of Nursing |
Principal Investigator |
村上 明美 日本赤十字看護大学, 看護学部, 講師 (10279903)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平澤 美恵子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (40211510)
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Keywords | 開業助産婦 / 卓越した技 / 機能と構造 |
Research Abstract |
1.研究対象の選択 助産学研究機関や助産婦職能団体などの推薦により、社会的に高い評価を得ている開業助産婦6名に対して研究参加を依頼し、承諾を得た。 2.第一次調査のデータ収集 対象助産婦が運営する助産院において、助産婦の活動を参加観察すると共に、助産婦が助産院への来院者や入院者に対して技術を伴うケアを提供する際には、適宜ビデオカメラやデジタルカメラで撮影し、観察した活動について振り返りの面接を行った。 さらに、可能な限り助産婦の活動の全容を把握するため、承諾が得られた場合には助産院のスタッフや来院者・入院者に対しても面接を行った。 3.第一次調査の分析 分析は途中の段階であるが、徐々に以下のことが明らかにされてきた。 (1)助産婦の専門的な「技」が発揮されるのは、様々な要素(例;技術的能力・ケアに対する人間的な姿勢・環境や組織の統制など)が整ったときである。 (2)助産婦は、妊産褥婦を"生活する人間"として全体的に捉えて「技」を提供している。 (3)助産婦は、提供している「技」に対して、自分が卓越していると考えている場合とそうでない場合がある。 以上の分析結果を受け、来年度の第二次調査開始までに、開業助産婦の「技」に関する要素をさらに精選させていく予定である。
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