2002 Fiscal Year Annual Research Report
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12672350
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Research Institution | Yamagata Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
遠藤 恵子 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 講師 (00310178)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三澤 寿美 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 助手 (10325946)
佐藤 幸子 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 講師 (30299789)
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Keywords | 育児 / 役割 / 中高年女性 / 祖母 |
Research Abstract |
平成12〜13年度に収集したデータについて、育児支援の受け手である5歳児の母親が認識する、実母や義母からの受けている育児支援の程度や実母や義母に期待する育児支援の程度と、育児支援提供者である実母や義母が認識する孫の育児支援の程度や、その育児支援が孫の親からの期待の程度の相違を分析した。 実母義母ともに、「たまに」提供するものが多く、「全く提供していない」とするものは少数だった。実母が、どの支援も「よくする」「たまに」提供すると認識しているのに対して、母親も「充分」「少し」受けていると肯定的で一致していた。義母が「たまに」提供していると認識していても、母親は「あまり」「全く」受けていないと、母親義母間では一致しなかった。 多くの実母義母は、「やや期待されている」と認識し、「全く期待されていない」とするものは少数だった。実母が、「あまり期待されていない」と認識していても、母親は「とても」「やや」期待していた。義母が、「とても」「やや」期待されていると認識しているのに対して、母親は「あまり」「全く」期待しないものが多かった。 同居別居に関わらず、母親は実母に育児支援を期待していた。義母に対しては、同居であっても、母親は「とても」期待しているものは少数だった。 育児支援の提供者である実母や義母と、受け手である母親の双方の育児支援の提供や期待の認識は一致せず、実母や義母の存在が必ずしも効果的な育児支援となっていないことが示唆された。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Keiko Endo: "The role expected by mothers with children aged 5 from their own mothers"26^<th> triennial congress International Confederation of Midwives proceedings. (2002)
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[Publications] 遠藤恵子: "山形県に住む母親の母親役割の受容と性役割感に対する意識"山形保健医療研究. 6. 17-24 (2003)