2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12680017
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
百鬼 史訓 東京農工大学, 工学部, 教授 (20126296)
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Keywords | 剣道具規格 / 胴打撃力 |
Research Abstract |
平成12年度研究課題:胴打撃力の測定実験研究 既存の、自作による「胴」打撃力測定装置を使用して、剣道競技者の各年齢層における胴打撃の衝撃力を測定し、平成13年度における胴の構造さらには素材などによる緩衝性能の検討、そして安全性に基づいた規格値を作成するための基礎的実験に必要な、「胴」打撃力発生装置製作のための基礎的資料を収集した。 各種剣道大会等に赴き測定を行い資料を収集した結果以下のような結果が得られた。 1.基本打ちとしての胴打撃力は、技能により差はあるものの前方向に向かって右方向の水平分力約60%、前方方向分力約25%そして下方向分力約15%の割合の大きさで発生することが明らかとなった。 2.男子小学生では、右水平分力は最大値118±36.28kgf、力積値0.221±0.078kgf・sで、前方向分力は最大値48.2±18.28kgf、力積値0.114±0.079kgf・sであり下方向分力の最大値は32.6±14.44kgf、力積値0.069±0.035kgf・sであった。女子小学生では、右水平分力は最大値95.1±38.07kgf、力積値0.176±0.066kgf・sで、前方向分力は最大値39.7±17.20kgf、力積値0.085±0.053kgf・sであり下方向分力の最大値は26.7±10.73kgf、力積値0.056±0.031kgf・sであった。 3.男子中学生では、右水平分力は最大値180.6±45.57kgf、力積値0.339±0.104kgf・sで、前方向分力は最大値78.1±25.84kgf、力積値0.149±0.059kgf・sであり下方向分力の最大値は46.5±16.81kgf、力積値0.095±0.043kgf・sであり、測定中最も大きな値となった。 4.男子高校生では、右水平分力は最大値169.2±38.17kgf、力積値0.331±0.106kgf・sで、前方向分力は最大値52.2±17.98kgf、力積値0.072±0.037kgf・sであり下方向分力の最大値は52.1±14.13kgf、力積値0.109±0.040kgf・sであった。 5.成人女子(婦人)では、右水平分力は最大値135.7±39.77kgf、力積値0.294±0.081kgf・sで、前方向分力は最大値55.3±17.01kgf、力積値0.120±0.043kgf・sであり下方向分力の最大値は34.71±14.42kgf、力積値0.084±0.034kgf・sであった。
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