学校と地域のスポーツ交流による青少年スポーツ活動活性化のための基礎的研究

2001 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 12680033
• Research Institution: HIROSHIMA UNIVERSITY
• Principal Investigator: 東川 安雄 広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (70116648)
• Keywords: 学校と地域 / スポーツ交流 / 青少年スポーツ / 学校運動部 / 地域スポーツ / 学外指導者

Research Abstract

本研究は,青少年の多様なスポーツ欲求を充足させるスポーツ環境の整備について,学校と地域のスポーツ交流の視点から明らかにするものであり,平成13年度は,次のとおり調査研究を行った。
1.スポーツ交流を実施している中学校運動部に関する調査研究
昨年度実施した中学校運動部活動の顧問教師を対象とした調査研究において,何らかのスポーツ交流を実施していると回答した運動部の部員を対象として質問紙法による意識調査を行った。対象とした種目は,地域との交流が比較的可能と思われる8種目とし,また,交流のタイプを小学生との交流,高校生との交流,地域クラブとの交流,学外指導者との交流の4タイプに限定した。調査内容は,それぞれのスポーツ交流への参加程度,参加しての評価,今後の参加希望などスポーツ交流に関する項目に加えて,大会への出場など基本的な項目など11の質問で構成した。分析に当たっては,交流のタイプ,さらには交流への参加程度と各項目との関連について分析し,検討を加えた。
2.スポーツ交流を実施した顧問教師への聞き取り調査
上記の部員調査と同時に,スポーツ交流を実施した運動部の顧問教師を対象とした聞き取り調査を行った。対象は,部員と同じ8種目,4タイプの交流を実施した運動部の顧問教師である。調査内容は,交流をするようになったいきさつ,交流を行ったことでのメリット,あるいは課題などを中心に,中学校における運動部活動の課題についても調査した。そのデータをもとに,交流を実施する上での課題などについて整理した。