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2000 Fiscal Year Annual Research Report

高地トレーニングの成功率を高めるための生理学的研究

Research Project

Project/Area Number 12680043
Research InstitutionNational Institute of Fitness and Sports in Kanoya

Principal Investigator

山本 正嘉  鹿屋体育大学, スポーツトレーニング教育研究センター, 助教授 (60175669)

Keywords高所トレーニング / 低酸素 / 常圧低酸素室
Research Abstract

近年、持久系の一流スポーツ選手は高所トレーニングを取り入れて成果をあげている。しかしその成功率は必ずしも高くない。また日本には適地が少ないため国外で行われることが多いが、時間的、経済的に恵まれない選手には実施できない。本研究ではこれらの欠点を解消し、誰もが簡単に取り組めて、かつ成功率も高くなるような、新しい高所トレーニングの方法を開発することを目的とした。
従来の高所トレーニングは、高所に長期間滞在し続けるという「living high,training high」方式が主流であった。これに対して本研究では、さまざまな予備実験の結果、低地で通常の生活とトレーニングを行い、その上で時折高所で運動を行うという「living low,training low + training high」方式を採用した。低酸素環境は、近い将来日本で広く普及すると予想される常圧低酸素室を用いて設定した。
男子自転車競技選手を対象とし、週に3回、1回につき30分間、高強度の持久運動を5週間行ったところ、乳酸の蓄積が顕著に抑制され、競技性成績も著しく向上した。また男子体育大学生を対象とし、低地と高地で同じ運動強度(OBLA強度)の持久トレーニングを5週間行ったところ、後者の方が乳酸の蓄積が顕著に抑制され、作業能力も大きく改善した。
以上の結果から、本研究で用いた高所トレーニングは身体作業能力の向上に有効だといえる。その上、従来のあらゆる高所トレーニングの中でも、低酸素環境への暴露時間は最も短いため、(1)高所トレーニング中に体調を崩す危険性が少ない、(2)時間的に余裕がない選手でも手軽に取り組める、といった多くのメリットがあるといえる。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 山本正嘉: "21世紀の高所トレーニングへの提案"トレーニング科学. 12巻・2号. 61-68 (2000)

  • [Publications] 山本正嘉: "鹿屋体育大学の低酸素環境室-トレーニング環境シミュレータ"体育の科学. 51巻・4号(印刷中). (2001)

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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