• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2001 Fiscal Year Annual Research Report

アレルギー患者代替食の臨床試験のための基礎データの構築

Research Project

Project/Area Number 12680128
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

小谷 スミ子  新潟大学, 教育人間科学部, 教授 (60018653)

Keywords卵アレルギー / ウズラ卵白 / オボアルブミン / 消化 / ペプチド / エピトープ / 二次元電気泳動 / イムノブロット
Research Abstract

ウズラ卵白アルブミン(JQ-OvA)^<1)>は鶏卵白アルブミン(H-OvA)^<2)>とアミノ酸配列において88.9%の相同性がある。しかしJQ-OvAの抗H-OVA-ウサギ血清IgG抗体に対する抗原性はH-OVAの僅か6.8%であった。これは、わずかのアミノ酸残基が置換しても抗体との結合が著しく低下することを意味する。このことから鶏卵アレルギー患者の代替食品としてウズラ卵の使用が可能と考えた。そこでウズラ卵白アルブミン(JQ-OVA)を精製し、ウサギに免疫して抗体を作成し、JQ-OVAをタンパク質分解酵素で消化して得られるペプチドのうち抗体と反応するもののアミノ酸配列を分析することでJQ-OVAの抗原決定基(エピトープ)の構造を明らかにすると同時にJQ-OVAとH-OVAのエピトープ間の交差抗原性を知ることを目的に研究を行った。
昨年度精製したJQ-OvAを4種類のタンパク質分解酵素(ペプシン、TPCK一トリプシン、TLCK-キモトリプシン、V8プロテアーゼ)で消化した。得られた消化物を二次元電気泳動法で分離し、イムノブロット法で抗JQ-OVA一ウサギ血清IgG抗体と結合するペプチドを検出した。PvDF膜(イモビロンーP^<SQ>)にブロットした分子量2.5〜10kDaのペプチドを、気相シークエンサーでペプチドのN末端アミノ酸配列を分析した。各ペプチドの一次構造はSDS-PAGEで求めた分子量と各タンパク質分解酵素1の基質特異性を考慮して推定した。これらのアミノ酸配列のうち、抗JQ-OVA-ウサギ血清IgG抗体が認識するエピトープはJQ-OVAの17-29残基(KELKVHHANDNML)、72-84残基(AQCGTSVNVHSSL)、111-124残基(TYTVVPEYLQCVKE)、132-149残基(SVNFQTAADQARGLINAW)、160-175残基(NILQPSSVDSQTAMVL)、204-211残基(QESKPVQM)、233-240残基(LPFASGTM)、243-253残基(LVLLPDDVSGL)、298-307残基(LMAMGITDLF)の部位に存在することが示唆された。
1)Mucha, J. et al. 1990 Nucleic Acids Res., 18, 5553
2)Nisbet, A. D. 1981 Eur. J. Biochem., 115(2), 335-345

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi