2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12680134
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
加藤 みゆき 香川大学, 教育学部, 教授 (70112654)
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Keywords | 茶 / 風味成分 / rbcL / DNA |
Research Abstract |
本年度は、これまでに収集した地域(中国雲南省・ラオス・ベトナム)以外の地域の茶の実態調査を行った。調査地域は、ミャンマー・カチン州スンポラボン・シャン州等に於ける伝統的茶の製造方法を調査し、併せて試料を収集した。その結果、カチン州の竹筒茶は、これまでに調査した中華人民共和国・雲南省における竹筒茶と同様の作り方をしていることが明らかとなった。ラペソーは、小さい地域での消費用として製造されており、製造方法も簡便化されていた。例えば嫌気状態を保つ方法として、現代的なビニールの袋を使用し水の中に漬けることにより嫌気状態を保っていることが明らかとなった。これまでに収集してきた伝統的茶のミャンマー・ラオス・ベトナムの緑茶について香気成分の分析を行った。その結果ラオスの緑茶は、天板乾燥によりピラジン化合物の増加の傾向が認められた。その他の地域の上級緑茶は、香気成分の低沸点化合物の含有量が多く、下級茶はゲラニオール等の高沸点化合物が多く含まれていることが明らかとなった。また、伝統的茶として使われている茶葉の遺伝子を用いた分類として、遺伝子分析の指標となるプローブの設計を行った。その結果ribulose bisphosphate carboxylase large subunit(rbcL)を指標とすることを検討しプローブの設計を行った。その結果、Camellia sinensis var.sinensisとvar.assamicaの分類の指標とすることが可能となった。 本研究では、LiNbO_3の電気光学効果を用いた光変調器の実用化のために必要な酸化物超伝導薄膜の高周波物性を明らかにすることを目的とする。高温超電導体は多結晶であるので、残留表面抵抗や非線形性を生じ、テクに高周波領域においては、伝送線路を設計する際に、単なる完全導体として取り扱うことが不可能である。そこでまず、弱結合モデルの解析式から有限膜厚の場合に拡張した解を求め、異方性を考慮して超伝導線路の一般的なモデル化を行った。 平成12年度は以下の研究を行った。 1) 光変調器用超伝導伝送線路の高周波損失の解析弱結合モデルの解析式を、異方的複素導電率を考慮して変形し、超伝導伝送線路の伝送パラメータの理論的表式の導出を行った。 2) 超伝導伝送線路のマイクロ波特性(dc-26GHz)の測定既存のネットワークアナライザを用いて0.01GHz〜26.5GHzにおいてマイクロ波変調特性を測定し、理論的表式との比較を行った。また、伝送線路の低損失化による性能向上を実証した。 3) 低温光計測技術の確立低温実験可能なLiNbO3基板端面と酸化物高温超伝導(YBCO)電極及び光ファイバの接続法を確立し、光変調器の液体窒素温度レベルでの動作特性を評価した。
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