2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12680134
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
加藤 みゆき 香川大学, 教育学部, 教授 (70112654)
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Keywords | cpDNA / rbcL / matK / チャ / Camellia sinensis / カテキン |
Research Abstract |
チャを分類する目的で、昨年に引き続いてチゃの栽培種とヤマチャのDNAを抽出し、その分類を試みた。使用したプライマーは、リブロースビスフォスフェートラージサブユニット(rbcL)とマチュラーゼ(matK)を用いて解析した。rbcLの塩基配列は、1307が明かとなった。また、その結果rbcLでは、栽培種はCamellia sinensis var, sinensis(C. sinensis)であることが明かとなった。ヤマチャについては、ほとんどがC. sinensisであった。しかし、沖縄の嵐山の一部にCamellia sinensis var, assamicaの茶が存在した。これは昭和25年三井農林株式会社がインドから紅茶の製造のために導入した物であった。多くの日本の茶はC. sinensisであることが明かとなった。また、ヤマチャと栽培種もrbcLでは、分類できないことから次にmatKを用いて解析を行った。その結果、matKDNA断片の塩基配列は1230でそれを比較するとCamellia sinensisに属する物には、1117番目の塩基がアデニンになっているものとグアニンになっているものに分けられた。1117番目がグアニンになっている物にはCamellia sinensis var. assamicaにも認められた。また、日本に存在する伝説のチャについて、同様の解析を行った結果、背振山、高山寺、坂本のチャは、rbcLの解析結果からC. sinensisであった。坂本チャは、最澄が天台山から持ち帰った物であろうと考えられた。天台山のチャのrbcLの結果もC. sinensisであった。このことからも伝説の茶は、多くはC.sinensisであった。しかし、現在はどの茶が日本の起原の茶であるかについては、不明である。 また、風味成分からの分類を茶成分のカテキンで検討した結果、アッサム種は、中国種に比較して総カテキン含有量が多く、なかでも(-)-エピガロカテキン-3-ガレート、(-)-エピガロカテキン-3-5-ジガレートなどが多いことが認められた。(-)-エピカテキンは、両種に関してあまり量的な変化が認められなかった。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Saijo Ryouyasu, Kato Miyuki, Takeda Yosuyuki: "Compositions and cuntents of catechins in various kinds of fresh tea leaves"Food flavors and Chemistry : Adovance of the New Millennium. 183-196 (2001)