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2002 Fiscal Year Annual Research Report

動脈硬化予防に果たす女性ホルモンの役割と食事因子-ノックアウトマウスによる検討

Research Project

Project/Area Number 12680149
Research InstitutionNAKAMURA GAKUEN UNIVERSITY

Principal Investigator

原 孝之  中村学園大学, 栄養科学部, 助教授 (10164998)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 竹嶋 美夏子  中村学園大学, 栄養科学部, 助手 (00241183)
原田 信広  藤田保健衛生大学, 医学部, 教授 (00189705)
Keywords女性ホルモン / エストロゲン / 動脈硬化 / ノックアウトマウス / アロマターゼ / 食事因子 / 予防 / コレステロール
Research Abstract

閉経後の女性では、閉経前の女性と比べて、心筋梗塞や動脈硬化などの循環器疾患の発症率が有意に高いことがよく知られている。閉経後の女性では、女性ホルモンのエストロゲンの低下が著しく、これが動脈硬化の病因であると理解されてきた。エストロゲンは男性ホルモンのテストステロンを基質として、卵巣などの生殖器官に存在するアロマターゼと呼ばれるチトクロームP-450酵素の触媒によりつくられる。平成12・13年度の検討によって、アロマターゼ遺伝子をノックアウトしたマウスに高コレステロール食を4ヶ月間与えても、動脈硬化を発症することができないことがわかった。マウスは元来動脈硬化を発症しにくい動物であり、エストロゲンの欠如だけでは動脈硬化発症には至らないものと思われた。そこで、自然発症的に動脈硬化をきたすアポEノックアウトマウスを購入し、アロマターゼ遺伝子とアポE遺伝子の両遺伝子をノックアウトしたダブルノックアウトマウスの作成を試みている。
イソフラボンを含む大豆たんぱく質には、抗動脈硬化作用があることが知られている。今回水に抽出したSPIをカラム処理することによって、イソフラボンを除いたIF-SPI (Isoflavone-Free SPI) を調製した。アポEノックアウトマウスをSPI又はIF-SPIを含む飼料で飼育し、イソフラボンに抗動脈硬化作用があるか検討した。C57BL/6系統の♂アポEノックアウトマウス(8ヶ月齢)をSPI食(n=3)とIF-SPI食(n=2)で、3週間飼育した。SPI食マウスはIF-SPI食マウスに比べ、血清総コレステロールは減少傾向、HDL-コレステロールは増加傾向、大動脈起始部の輪切り標本では、動脈硬化病変がやや弱いようにみられた。以上のことから、大豆たんぱく質ではなくイソフラボンに抗動脈硬化作用があることが示唆された。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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