2001 Fiscal Year Annual Research Report
自然科学研究実践にもとづく教員養成系学部の科学教育カリキュラム開発
Project/Area Number |
12680177
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Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
鈴木 真理子 滋賀大学, 教育学部, 助教授 (40273388)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 秀之 京都大学, 大学院・生命科学研究科, 助教授 (10202136)
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Keywords | 科学教育 / 教員養成 / 高等教育 |
Research Abstract |
自然科学研究実践にもとづく教員養成系学部の科学教育カリキュラムの開発とその評価を行った。 1.自然科学研究実践について (1)自然科学研究の実践 研究分担者鈴木秀之は、専門分野である微生物領域の自然科学研究を実践した。実践の成果は、鈴木秀之が所属する研究者共同体に対し、雑誌論文として発表した。 (2)自然科学研究実践の特徴の分析 研究統括者鈴木真理子が、微生物に関する自然科学研究実践の特徴を分析した。その結果の概要を以下に示す。 ・研究対象とした鈴木秀之が属する研究者集団は、「徒弟制」で説明されるような専門家から新米までの段階的なメンバー構成をもち、新米である新4年生への教育は、大学院生等、学年の異なる先輩によって成されることが多い。 2.教員養成系学部の科学教育カリキュラムについて (1)CSCL環境における複数の授業の連関 研究統括者鈴木真理子と研究分担者鈴木秀之は、教員養成系学部の科学教育の授業をデザインした。その特徴を以下に示す。 ・教育実習前の3年生向けの授業と現職大学院生向けの授業をCSCL環境で連関し、3年生の科学についての学習活動に、大学院生がコメントする場を組み込んだ。 (2)授業の実践と成果の公表 デザインした授業を実践し、評価した。その成果を国内の学会で発表し、雑誌論文として印刷中、投稿中である。 3.今後の研究の展開計画 教員養成系学部の科学教育カリキュラムにおける実験の授業を、自然科学研究実践にもとづいて改善し、新しく開発した授業の実践と評価を行いたい。
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Research Products
(10 results)
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[Publications] 鈴木真理子: "どんなイメージで"21世紀の科学技術"を子供に語るか あなたにも創り出せる科学技術"楽しい理科授業. 33(414). 46-47 (2001)
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[Publications] H.Suzuki, S.Kamatani, E.-S.Kim, H.Kumagai: "Aminopeptidases A,B and N,and dipeptidase D are the four cysteinylglycinases of Escherichia coli K-12"J.Bacteriol.. 183(4). 1489-1490 (2001)
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[Publications] 鈴木秀之, 熊谷英彦: "-グルタミルトランスペプチダーゼ〜Ntn-ヒドロラーゼスーパーファミリーの新しいメンバー"蛋白質核酸酵素. 46(11). 105-111 (2001)
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[Publications] H.Suzuki, S.Kamatani, H.Kumagai: "Purification and characterization of aminopeptidase B from Escherichia coli K-12"Biosci.Biotechnol.Biochem. 65(7). 1549-1558 (2001)
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[Publications] 片山高嶺, 鈴木秀之, 熊谷英彦: "転写調節因子TyrRの改変によるチロシンフェノールリアーゼの高発現"バイオサイエンスとインダストリー. 59(11). 759-762 (2001)
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[Publications] 片山高嶺, 鈴木秀之, 熊谷英彦: "転写調節因子TyrRの改変によるチロシンフェノールリアーゼの高発現"バイオサイエンスとインダストリー. 59(11). 759-762 (2001)
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[Publications] Suzuki, M.: "A study of the influence of individuals on collaborative learning about the solar system"Journal of Science Education in Japan. 25(3). 145-166 (2001)
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[Publications] H.Suzuki, Y.Kajimoto, H.Kumagai: "Improvement of the bitter taste of amino acids through the transpeptidation reaction of bacterial γ-glutamyltranspeptidase"J.Agric.Food Chem.. 50(2). 313-318 (2002)
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[Publications] H.Suzuki, N.Miyakawa, H.Kumagai: "Enzymatic production of _-L-glutamyltaurine through the transpeptidation reaction of γ-glutamyltranspeptidase from Escherichia coli K-12"Enzyme and Microbial Technology. 50(2)(in press). (2002)
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[Publications] 鈴木真理子, 今井靖, 永田智子: "教師の成長を支援するティーチング・ポートフォリオの試み-現職大学院生のナラティヴ-"滋賀大学教育学部紀要 I:教育科学. (51)(印刷中). (2002)