2000 Fiscal Year Annual Research Report
国際化時代の教員養成における多文化音楽教育のCD-ROM教材開発
Project/Area Number |
12680241
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Research Institution | Miyagi University of Education |
Principal Investigator |
降矢 美彌子 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (50132535)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 富美子 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (30185855)
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Keywords | 音楽教育 / 多文化音楽教育 / 民謡指導法 / 民俗音楽指導法 / 教材化マニュアル / CD-ROM |
Research Abstract |
本研究は、日本とアメリカの小中学校の生徒に、日本の伝統的な民俗音楽を、その本質を損なうことなく、真の文化理解を目指す多文化音楽教育の学習マニュアルとしてのCD-ROM制作を行うことを目的とする。CD-ROM制作のための教材の研究・収集のため、平成12年9月に研究分担者の加藤富美子とともに富山県に赴き、富山県民謡「こきりこ節」のフィールドワークを行った。 また、共同研究者のアメリカの多文化音楽教育実践の第一人者であり、すでに多文化教育のCD-ROMを制作しているアメリカ・インディアナ大学のメアリー・ギョッツエ教授を招聘し、分担者ともに平成12年11月に宮崎県と沖縄県においてフィールドワークを行い、宮崎県の「刈り干し切り歌」や、沖縄県の古典舞踊や「カチャーシー」、池間島の「クイチャー」などの収録を行った。同時に、これらをめぐる自然や生活、民俗誌、その他の文化の聞き取り取材や収録を行い、CD-ROM制作のための大きな成果を得ることができた。三者の研究協議のもとに、制作プログラム・プログラムを作成した。これらの収録を設備備品として購入したデジタルビデオカメラCanon XL1を用いて行い、高画質を得ることができた。また、研究成果の一部を、平成12年7月17日から22日にかけてカナダのエドモントンで行われたISME(国際音楽教育協会)第24回大会において、研究代表者の降矢が日本伝統音楽のワークショップを行って発表し、好評を博した。なお、日本国内の民俗音楽、取材を非常に多岐にわたって深い内容を追求して行ったため、当初予定したバリ島への取材は、本年度は行うことが出来なかった。
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Research Products
(2 results)