2003 Fiscal Year Annual Research Report
国際化時代の教員養成における多文化音楽教育のCD-ROM教材開発
Project/Area Number |
12680241
|
Research Institution | Miyagi University of Education |
Principal Investigator |
降矢 美彌子 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (50132535)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鵜川 義弘 宮城教育大学, 教育学部, 助教授 (20232803)
加藤 富美子 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (30185855)
|
Keywords | 音楽教育 / 多文化音楽教育 / 民謡指導法 / 民俗音楽指導法 / 教材化マニュアル / CD-ROM |
Research Abstract |
本研究は、日本とアメリカの小中学校の生徒が、日本やアジアの伝統的な民俗音楽を、その本質を損なうことなく、音楽単独ではなく、自然や暮らし、宗教、そして他の文化との関わりをもって学習することのできる、総合的な文化理解を目指す多文化音楽教育の学習マニュアルとしてのCD-ROM制作を行うことを目的とした。CD-ROM制作のため、6月にバリ島、5月と12月に椎葉村、2月に沖縄にフィールドワークを行って足りなかったソースの収集に務め、写真・映像撮影、及び聞き取り調査を行った。その上で、アメリカの多文化音楽教育実践の第一人者であり、すでに多文化教育のCD-ROMを制作している共同研究者のアメリカ・インディアナ大学のメアリー・ゲッツ教授制作のCS-ROMを先行研究として、研究成果物として、多文化音楽教育、バリの音楽文化、竹富島の音楽文化、椎葉の音楽文化の4種の学習DVDマニュアルを制作した。DVD制作を行ったのは、情報量が多く、CD-ROMには収まらなかったためである。その他、アジアの文化として、モンゴルとタイの音楽文化の取材、映像・映像撮影を行った。 これらの研究成果をもって、平成15年7月オーストラリアのニューキャッスルで行われた国際コダーイ協会シンポジウムで、<Japanese Folk Songs Workshop using new teaching material CD-ROMs>の発表を行い、更に10月に行われた日本音楽教育学会第34回神戸大会、大会シンポジウム<国際社会と音楽教育>でパネリストとして、異文化理解を踏まえた多文化音楽教育の方法について発表、さらに、平成16年3月には、日本音楽教育学会の近畿地区例会で、ワークショップ「多文化音楽の指導法」を行って、研究成果の社会への還元を図った。 福島と宮城の小中学校で、筆者の異文化理解教育理念でアフリカ、アイヌ、バリなどの実践が取り組まれた。
|
Research Products
(8 results)
-
[Publications] 降矢美彌子: "朝鮮半島からのメッセージ〜プンムルの響きにのせて〜 -朝鮮半島の打楽器アンサンブル、プンムルの授業から-"教育音楽 中学・高校版. 47巻6号. 68-71 (2003)
-
[Publications] 降矢美彌子: "鑑賞のねらいを実現する教材の選択-民族音楽を中心に"監修山本文茂他 CD-ROM版音楽科教育実践講座. (2004)
-
[Publications] 降矢美彌子: "発声指導の新たな展開-曲種に応じた発声"監修山本文茂他 CD-ROM版音楽科教育実践講座. (2004)
-
[Publications] 降矢美彌子: "Japanese Folk Songs Workshop using new teaching material CD-ROMs"第16回 IKS オーストラリア・ニューキャッスル大会. (2003)
-
[Publications] 降矢美彌子: "異文化理解を踏まえた多文化音楽教育のすすめ"教大協第28回全国大会広島大会. (2003)
-
[Publications] 降矢美彌子: "学習指導要領における「曲種に応じた発声」の今日的意義-異文化理解を踏まえた多文化音楽教育の指導法の提起-"日本音楽教育学会第34回大会 神戸大学. (2003)
-
[Publications] 降矢美彌子: "国際化社会の音楽教育"日本音楽教育学会第34回大会 神戸大学. (2003)
-
[Publications] 降矢美彌子: "フォーラム「アイヌの伝承文化」パネリスト"平成15年度福島県地域づくりサポート事業 伝承芸術教育者セミナー・ふれあい交流事業. (2004)