2001 Fiscal Year Annual Research Report
地域との連携をはかった民俗芸能の指導の方法論研究-総合調査と指針の作成-
Project/Area Number |
12680250
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Research Institution | TOKYO GAKUGEI UNIVERSITY |
Principal Investigator |
加藤 富美子 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (30185855)
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Keywords | 地域との連携 / 民俗芸能 / 民俗音楽 |
Research Abstract |
平成12年度に全国の市教育委員会を中心に実施した「地域の民謡・民舞・民俗芸能の学習に取り組んでいる学校に関するアンケート」の回答に基づき、全国約600の小中学校に「郷土芸能・民謡の学習についてのアンケート」を送付し、約60%の学校から回答を得た。この集計により、学校で取り上げられている民俗芸能の種類、地域との連携の方法、実施の意義と実施上の問題点などが明らかとなった。 またこの中から特徴的な実践を行っている学校として、石川県羽咋郡西浦小学校、宮城県栗原郡富野小学校、沖縄県八重山郡竹富小学校など全国10数校の実践の実地調査を行った。また、沖縄県教育委員会文化課では、沖縄県の民俗芸能の調査報告について資料収集を、沖縄県中学校文化連盟では、「地域と連携をはかった民俗芸能の指導」の実践に取り組んでいる県内各地の学校についての資料収集とインタビューを行った。 竹富小・中学校では総合的な学習に関する見学ならびに実践報告の収集を行った。小浜小・中学校では、校長以下全職員と小浜島における「地域との連携をはかった民俗芸能の指導」の在り方について討論の場を持った。小浜島全域では、地域の教育力をはかるために、盆行事の練習の過程における子供たちの関わりの様子を探った。西浦小学校では、全校児童による地域の獅子舞の練習、本番を記録し、実践にあたっての諸問題について、学校および地域の関係者へのインタビューを行った。また、富野小学校では、長年にわたる神楽「鶏舞」の取り組みの展開、全校縦割りグループによる学習活動の成果などについて取材した。 平成12年度〜13年度にわたる研究成果について、研究報告書にまとめた。
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Research Products
(1 results)