2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12680284
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
鈴木 広子 東海大学, 教育研究所, 教授 (50191789)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
GAYNOR Robert 東海大学, 外国語教育センター, 講師 (90266461)
藤枝 美穂 東海大学, 外国語教育センター, 講師 (20328173)
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Keywords | アルチメディア / 教材開発 / 英語教育 / CALL |
Research Abstract |
本研究は、英語CALL教材を開発するにあたって、1)情報の階層化と2)画像の立体化、動き、音声の利用を最大限に活かし、学習効果の高い教材を設計することを目的としている。初年度(平成12年度)は、先行研究(科研費基盤研究B課題番号07558027)で開発してきた教材とそのCALLレッスン後の学習者の理解度の分析結果などから、問題点および改善点を明らかにし、新しい資料を使って教材を制作するまでを目標とした。 教材の構成については、解説と練習問題が、語彙、文法などの個別の(discrete)言語知識から、要点、意図など全体的な(integrative)な理解や解釈を必要とする知識までを網羅しているかを確認し、不足、修正部分を明らかにして、再構成した。とくに、学習者が必要な情報を必要なタイミングで選択することが、複数の情報を統合的に理解する(integrate)過程で、学習者の認知負荷が軽減されると考えられる点から、全体の階層構造を再考した。例えば、テキストの解説セクションに入る前に、絵と音声のみでレッスン全体の内容が提示され、その同じ画面上に解説に必要なボタンが現れることによって、個別な言語知識の学習目標が全体の中で位置づけられる。また、テキストの理解過程で、語彙の意味や文構造を別のウィンドウを開いて同時に提示できるようにして、学習者が全体の流れの中で個々の情報が得られるように設計した。 画像と音声の提示方法については、発音と学習者へのフィードバックを考慮した。語彙カードに録音機能を入れ、語やその例文にアクセントとなる部分のアニメーションを入れた。文法カードは、構文がアニメーションだけで理解できるように、音声と語句(テキスト)の動きをシンクさせ、文の主従関係は節(テキスト)の出し方を階層的に見せることができるように工夫した。
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[Publications] 鈴木広子: "CALLの学習効果-スピーチプロトコルの分析から-"東海大学紀要 教育研究所. 7号. 49-66 (1999)
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[Publications] 藤枝美穂: "How does interactive CALL affect EFL learners subsequent speech production?"東海大学紀要 東海大学外国語教育センター. 21. 97-107 (2000)
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[Publications] Robert Gaynor: "Looking to the future : Technology in the Foreign Language Center."東海大学紀要 東海大学外国語教育センター. 21. 333-334 (2000)