2001 Fiscal Year Annual Research Report
マルチメディアデータベースにおける視覚的ナビゲーションと検索
Project/Area Number |
12680338
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
有澤 博 横浜国立大学, 大学院・環境情報研究院, 教授 (10092636)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
富井 尚志 横浜国立大学, 大学院・環境情報研究院, 講師 (40313473)
田村 直良 横浜国立大学, 大学院・環境情報研究院, 教授 (20179906)
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Keywords | マルチメディアデータベース / データベースの視覚化 / 拡張ERダイアグラム / データベースナビゲーション / AVIS |
Research Abstract |
本研究では申請者らが提案し、開発と改良を行ってきた拡張ERモデルを用いマルチメディアデータベースの内容を直観的に表不するシステムを開発した。拡張ERモデルは、意味データモデルとオブジェクト指向データモデルの長所を併せ持つダイアグラム表現ができ、、かつ、データベースに蓄積する最小の要素(エンティティ)やメディアデータ(例えば、静止画を表すpixel map)をそれぞれ独立して画面内に表現できる点で、本研究の月的に合致している。本研究では、データベースの構造(スキーマ)とそこに含まれる個々のデータ(インスタンス)を、相互のつながりも含めて表示できるダイアグラム記法を詳細レベルまで考察を行い、仕様を確定した。本研究のスキーマダイアグラムは、データベース全体のスキーマから、ユーザが自分の関心のあるデータ集合を選び、スパンニングツリーの形のダイアグラムとして表示するものである。このようなデータ表現の枠組みをグラフィックワークステーションを用いて実装した。ついで、その上にナビゲーションと検索・閲覧の仕組みを作りこんだ。ナビゲーションに関してはダイアグラム全体からの興味のある部分を付け加えたり、逆に興味のない部分の「中抜き」を理論的矛盾がないように行う方法(ビューの作成)を考案した。このため、ユーザーが考えるスキーマに対して元データベースから矛盾なく大量のインスタンス群を変換するアルゴリズムを考案し、実装した。また、大量のデータ、特にインスタンスを限られた画面内で有効に視覚化する手法として、必要なデータのみを選択して動画によって視覚化する機構を作成した。
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[Publications] Hiroshi Arisawa, Sayaka Imai: "Mediator-based modeling of factory workers and their motions in the Framework of Info-Ergonomics"Human Friendly Mechatronics(Selected Papers of the International Conference on Machine Automation ICMA2000). 395-400 (2001)
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[Publications] 佐藤 貴子, 永野 志保, 富井 尚志, 有澤 博, 酒井 直隆: "骨格モデルを用いた人体動作データベースの構築"情報処理学会論文誌 データベース(TOD8). Vol.42 No.SIG1(TOD8). 92-102 (2001)
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[Publications] 家富 誠敏, 森嵜 慎之, 富井 尚志, 有澤 博: "マルチメディアデータブラウジングのための視覚的データベースインタフェースAVISの実装"電子情報通信学会論文誌D-I(システム開発論文特集). Vol.J84-D-I No.6. 777-789 (2001)
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[Publications] 岩邊 佳世子, 家富 誠敏, 富井 尚志, 有澤 博: "スキーマダイアグラムを用いたマルチメディアデータベース検索手法"情報処理学会研究報告(第125回データベースシステム研究会). Vol.2001 No.70. 87-94 (2001)
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[Publications] 坂木 和則, 四十物 裕司, 鬼塚 郷, 富井 尚志, 有澤 博: "複数オブジェクト共存空間上の"局面"モデリングとサッカー戦術への適用"情報処理学会シンポジウムシリーズ(データベースとWeb情報システムに関するシンポジウムDBWeb2001). Vol.2001 No.17. 1-8 (2001)