2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12680427
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Research Institution | Natiomal Institute of Japanese Literature |
Principal Investigator |
原 正一郎 国文学研究資料館, 研究情報部, 助教授 (50218616)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
相田 満 国文学研究資料館, 研究情報部, 助手 (00249921)
安藤 正人 国文学研究資料館, 史料館, 教授 (90113422)
安永 尚志 国文学研究資料館, 研究情報部, 教授 (20017411)
山田 奨治 国際日本文化研究センター, 研究部, 助教授 (20248751)
柴山 守 大阪市立大学, 学術情報総合センター, 教授 (10162645)
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Keywords | メタデータ / Dublin Core / Z39.50 / コラボレーション / ECAI / GIS / 国際研究者交流 / オーストラリア |
Research Abstract |
1.汎用モデルの検討 異なるデータを統一的な枠組みで検索するための汎用データモデルの検討を継続して行った。汎用メタデータモデルとしてDublin Coreメタデータ(以下DC)とTEI(Text Encoding Initiative)ヘッダについて検討した。さらに新しいメタデータのあり方として、地理-時間情報を組み込んだECAI(Electronic Clutual Atlas Intiative)によるメタデータ(ECAIメタデータ)についても検討を加えた。 2.専用モデルと変換規則の設計 個別のデータをDCメタデータへ精度良く対応させるため研究領域用の専門モデルについて検討した。既存データを直接DCデータへ変換させることも可能であるが、DCメタデータはデータ項目が少なく専門領域のニーズを満さない。その結果、データの対応付けにバラツキが生じデータの品質低下を招く。そこで研究領域専用のメタデータモデルを媒介することとした。領域専用モデルとして、テキストデータ用にTEIヘッダ、目録データモデル用にJapan MARC、史料についてはISAD(G)を選択した。同時に、個別ベースから研究領域専用メタデータへの変換規則と、研究領域専用メタデータからDCメタデータへの変換規則を定義した。 3.データの作成 これらの検討結果を踏まえてデータの変換を試みた。変換実験は、館蔵古書目録、OPAC、全文データの目録、画像データの目録、史料所在目録について行った。変換プログラムは、同時並行で行われている基盤研究(B)(2)において作成した。なお作成されたデータは、同じく基盤研究(B)(2)で作成されたメタデータベースで利用される。データモデルの妥当性の検討はメタデータベースシステムの評価と合わせて平成14年度に行う。一方、地理-時間情報に基づいたデータ検索について検討するため、史料所在目録の一部をECAIメタデータの形式に変換した。データを検索・表示するために同ECAIが提供しているツール(TimeMap)の利用を試みた。
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[Publications] 原正一郎, 安永尚志: "メタデータによるマルチメディアデータ統合の試み"情報処理学会研究報告2001-CH-51. vol.2001 No.67. 47-54 (2001)
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[Publications] 後藤真, 高山典史, 柴山守: "正倉院文書のXML化による構造化を復元の検討"情報処理学会研究報告2001-CH-51. vol.2001 No.67. 31-38 (2001)
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[Publications] 原正一郎, 安永尚志: "国文学研究支援のためのデータベース統合の試み"人文科学とコンピュータシンポジウム論文集. vol.2001 No.18. 125-132 (2001)
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[Publications] 原正一郎, 安永尚志: "文学研究のためのデータベースシステムの諸問題"日本語学. vol.20. 48-60 (2001)
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[Publications] 原正一郎, 安永尚志: "国文学研究支援のためのSGML/XMLデータシステム"情報知識学会論文誌(査読終了、編集中). (未定). (2002)