2000 Fiscal Year Annual Research Report
マルチメディアネットワーク社会における相互評価に関する研究
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12680451
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
篠原 正明 日本大学, 生産工学部, 教授 (70318377)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木下 栄蔵 名城大学, 都市情報学部, 教授 (50141908)
大澤 慶吉 日本大学, 生産工学部, 講師 (70060142)
西澤 一友 日本大学, 生産工学部, 助教授 (10130569)
中西 昌武 名古屋経済大学, 経済学部, 助教授 (10298630)
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Keywords | AHP / ANP / Conjoint分析 / 非集計分析 / 相互評価 / 人事測定 / ITS / マルチメディア |
Research Abstract |
(1)ITSの評価問題と(2)相互評価法の2つの課題に分けて研究を進めた。 1.ITSの評価問題 ・ITSで生じる評価問題を、「マルチメディア車内における人間-機械インターフェイス」、「交通と通信のメディアモード間選択意思決定」、「ITSの技術実現アセスメントと社会的効用」の3つに分類した。 ・「マルチメディア車内における人間-機械インターフェイス」として、コンソール方式、フロントガラス写影方式、ゴーグル方式、網膜直接投影方式、音声ガイド方式、音声エージェント方式、感触/音声支援方式などを想定し、これらの方式を多次元的に評価する方法として、オピニオン評価、一対比較、多元比較、感性評価法などを調査した。 ・「交通と通信のメディアモード間選択意思決定」において用いる評価法として、AHP、Conjoint分析、非集計離散選択モデル分析を調査した。 ・「ITSの技術実現アセスメントと社会的効用」において用いる評価法として、Delphi法を調査し、Delphi法の数理モデルとして、本音と建前を融合する意思決定、表層心理と深層心理のAHPを提案・発表した。 2.相互評価法 ・ITSも含むマルチメディア社会においては、情報が先行し、従来に増して「完全情報」に近い条件が整うと予想される。このような高度情報化社会において生じる相互評価問題として、「人事測定」、「大学などでの教員資格」、「学生による授業評価」、「ユーザーの商品選択」、「リクルート会社の学生選択」、「電子マーケティング」について調査した。 ・相互評価のための手法として、AHP、ANP、DEA、ゲーム理論を調査した。 ・相互評価の典型である非強連結ANPネットワークに対して、マインド遷移モデルを考案し、人間の行動予測の例題に適用した。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 西澤一友: "整合度の改善法とその評価"2000年度日本OR学会春季研究発表会アブストラクト集. 2000・春. 218-219 (2000)
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[Publications] 三宅千香子,篠原正明: "AHPウェイトベクトルの相対位置関係のシミュレーション研究"2000年度日本OR学会春季研究発表会アブストラクト集. 2000・春. 220-221 (2000)
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[Publications] 松生拓倫,篠原正明: "マルコフ連鎖における木と基本閉路確率フロー"2000年度日本OR学会春季研究発表会アブストラクト集. 2000・春. 80-81 (2000)
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[Publications] 大澤慶吉,西澤一友: "ANPによる学生の成績評価"2000年度日本OR学会秋季研究発表会アブストラクト集. 2000・秋. 134-135 (2000)
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[Publications] 三宅千香子,篠原正明: "一対比較行列における乗法形と加法形の誤差行列の比較"2000年度日本OR学会秋季研究発表会アブストラクト集. 2000・秋. 130-131 (2000)
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[Publications] 松生拓倫,篠原正明: "Conjoint分析とAHPによる本音と建前の意思決定手法に関する研究"2000年度日本OR学会秋季研究発表会アブストラクト集. 2000・秋. 132-133 (2000)
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[Publications] 木下,西澤,中西 他共著: "AHPの理論と実際"日科技連. 304 (2000)
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[Publications] 篠原正明 他共著(訳): "経営効率評価ハンドブック-DEAの理論と応用-"朝倉書店. 465 (2000)