2000 Fiscal Year Annual Research Report
非筋生細胞内ミオシンIIの分子平衡と機能局在の直視的解析
Project/Area Number |
12680699
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
祐村 恵彦 山口大学, 理学部, 助教授 (70183986)
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Keywords | 細胞骨格 / ミオシン / FRAP / リン酸化 |
Research Abstract |
GFPタグミオシンを発現している細胞性粘菌の細胞に局所的にレーザー照射して退色、その後の蛍光の回復を高感度デジタルカメラによりモニターし、継時的に定量化する。単量体と繊維ではその拡散定数が異なるため区別できる。また、細胞骨格に組み込まれたミオシンとそうでないものもこの方法により区別できる。この方法により、照射した局所領域での単量体と繊維の存在比、単量体と繊維の交換速度など分子平衡の速度論的性質について明らかにしつつある。さらに、動的な平衡が生じている細胞内領域の特定に関しては、細胞表層であることが明らかになった。ミオシン重鎖キナーゼAの抗体による蛍光抗体法やGFPタグ法により、その分布は表層であること、また、仮足などに多いことが分かった。 ミオシンの繊維調節に関わるドメインを改変したミオシン遺伝子にGFPタグを付け、ミオシン欠損細胞に発現させ、FRAPを行った結果、ミオシン重鎖のリン酸化部位が動的平衡に重要であることがわかった。 CAU法については、現在、in vitroでの条件を検討中である。
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[Publications] Steimie,P.A.: "Recruitment of a myosin heavy chain kinase to actin-rich protrusions in Dictyostelium."Curr.Biol.. (in press).
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[Publications] Uyeda,T.Q.P.: "Molecular biological approaches to study myosin functions in cytokinesis of Dictyostelium."Microsc.Res.Tech.. 49. 136-144 (2000)
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[Publications] Uyeda,T.Q.P.: "Myosin II-independent cytokinesis in Dictyostelium : its mechanism and implications."Cell Struct Funct.. 25. 1-10 (2000)
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[Publications] 祐村恵彦: "モデル生物:細胞性粘菌、分担"アイピーシー. 24 (2000)