2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12680744
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Research Institution | Iwate university |
Principal Investigator |
小栗栖 太郎 岩手大学, 工学部, 教授 (70177202)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂田 和実 岩手大学, 工学部, 助手 (80261163)
新貝 鉚蔵 岩手大学, 工学部, 教授 (00089088)
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Keywords | GABA / GABAc / ρサブユニット / 融合タンパク質 |
Research Abstract |
1 ρ3サブユニットのN端側の細胞外領域とマルトース結合タンパク(MBP)の融合タンパクの発現系の検討を継続した。アミロースレジンを使用して融合タンパクを精製し、FACTOR XaによりMBPを切断した。1MのNaCl、0.1% Tween-20、酸化的条件下にGABAが存在すれば安定である。ゲルロカによる分析では、MBPは予想される分子量の位置に溶出するが、膜外領域は排除体積に近い位置に溶出する。SDS-PAGEによる分析では、他のタンパク質も含んだ巨大な粒子を形成していると推定される。ゲルロカの際にNaCl濃度を0.1M程度に低下させると、一部の膜外領域が単量体の分子量を示す。単量体となる量は、事前に強い酸化的条件に長時間おくと増えるようである。単量体となった膜外領域の濃縮やTween-20の除去を試みたが、いずれも凝集を形成した。安定に保つためにグリセリン、糖、二価カチオン、pH等を検討したが、いずれも成功しなかった。疎水面が露出した不安定な構造と推定される。そこで、ρ2サブユニットの膜外領域との組合せで構造を安定にすることを計画した。ρ2サブユニット膜外領域とMBFの融合タンパクの発現系を作成したところ、融合タンパクの多くが切断を受けていた。プロテアーゼの少ない宿主を用いても結果はほとんど改善しなかった。 2 酵母を使用したタンパク質発現系の利用の準備として、酵母の破砕、微量タンパク質のMALDI-TOF-MSによる分析等を実施した。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] T.Fukushima, R.Shingai, T.Ogurusu, M.Ichinose: "Inhibition of willardiine-induced currents through rat GluR6/KA-2 kainate receptr channels by Zinc and other divalent cations"Neurosci.Lett.. 349. 107-110 (2003)