2000 Fiscal Year Annual Research Report
リンク装置を用いた2次元床運動を利用する歩行訓練装置の開発
Project/Area Number |
12680827
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
森田 信義 静岡大学, 工学部, 教授 (70022233)
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Keywords | 福祉機器 / 歩行訓練装置 / リンク機構 / 床運動 / 高齢者・障害者 / 軌跡創成 |
Research Abstract |
我が国では本格的な高齢社会を目前に控え,介護者不足が深刻になることが予想される.このため,高齢者・障害者ができるだけ他人に頼らずに自立した生活を送り,社会参加を促進する福祉機器を開発することが重要となる.歩行訓練は高齢者・障害者の自立した日常生活を支援するものの1つとして欠かせないものである.従来の歩行訓練は平行棒や歩行器を使用したものが多く,訓練する人だけでなく,訓練を補助する人にも多くの負担となっている.また,これらの負担を軽減する動力を利用した歩行訓練装置が開発されているが,高価なため主に病院に納入されている. 本研究では,家庭で訓練できるような安価で手軽な歩行訓練装置を開発することを目的とし,リンク装置のリンクの2次元運動を利用し、床が運動をして歩行を補助するリンク式歩行訓練装置を設計した.またこの装置の試作を行い,試作装置を多くの人に使ってもらい,アンケート調査を行った.その結果,家庭用の簡便な歩行訓練装置がないことがわかり,本研究の完成時には大きな需要が見込まれることがわかった.またリンク式歩行訓練装置の床板の幅を広げたり,カバーをかけるなど安全性に配慮する必要があることが指摘された.本研究の成果を踏まえ,次年度は床運動を利用する歩行訓練装置試作2号機の設計・製作を行うことにした.
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