2000 Fiscal Year Annual Research Report
社会ネットワークにおける中心性指標の統合とその応用
Project/Area Number |
12710104
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
松田 光司 九州大学, 大学院・比較社会文化研究院, 助手 (80284561)
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Keywords | 社会ネットワーク / 中心性指標 / 指標の統合 / 順位付け |
Research Abstract |
まず、「次数に基づく中心度(Nieminen 1974)」 「Bonachich中心度(Bonacich 1972)」「加重声価法(川村他 1986)」「Katzの中心性(Katz 1953)」「二つのパラメータを持つBonachich中心度(Bonacich 1987)」「可変型加重声価法(松田1996)」等の中心性指標を重点的に分析した。とくに、本研究が、指標の統合によく用いられる各指標に重み付けをするタイプではなく、計算式のレベルで統合するため、各中心性指標の計算式を最小単位まで分割し、その共通点と相違点を調べた。その相違点をパラメータとし、統合された中心性指標の計算式を求めた。 つぎに、その統合された中心性指標の応用について考察した。社会ネットワークにおける個人の評価値を計算する場合、その指標のパラメータに数値を入れると個別の中心性指標になる。そこで、パラメータに数値を代入しないで、個人を評価する方法について考察した。計算式のパラメータに数値を代入しない場合、その式から導き出されるものは、数式である。この評価数式より大小関係を求め評価することができる。評価が数値ででた場合、大小関係が判別できるが、数式ででた場合、判別できない場合がある。できない場合は、統合された中心性指標においては、大小関係が判別できないとしてそのまま処理をした。その結果、従来の数値化可能な中心性指標と違い、評価対象を順位付けすることができなくなった。比較のために順位付けが必要な場合は、評価式が同じで同順位の場合と大小関係が判別できないで同順位になる場合と区別したうえで順位付けした。 調査データを使って従来法との比較を行った。その結果、統合された中心性指標では順位付けできない対象をどの中心性指標がどのように順位付けしているのかが明らかになった。この明らかになった部分より各中心性指標の性質がさらに理解できた。
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