2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12710105
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
林 拓也 東京都立大学, 人文学部・社会学科, 助手 (90322346)
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Keywords | 社会階層 / アスピレーション / 社会的ネットワーク |
Research Abstract |
今年度は、研究目的に照らし合わせた調査票の検討と、実際の調査実施・データ化の段階まで終えることができた。 調査方法について、対象者が25歳以上40歳未満の若年男性雇用者であり、不在の場合が多いと予想されることなどを考慮して「留め置き法」による調査票配布・回収とし、東京都立大学の学部学生計21名がその調査員となった。調査地は、調査員が本学の学生であるので本学からそれほど離れていないこと、雇用者を対象とするので、サンプルとして抽出された人々が雇用者である確率が高いことを条件として、隣接する多摩市と設定した。 調査対象者抽出のためのサンプリング作業は、11月2日に多摩市選挙管理事務所にて行った。多摩市の選挙区数(24)も考慮に入れた上であらかじめ設定しておいた7つの選挙区から、調査対象となる「性別=男性」かつ「年齢=25〜39歳」(2000年11月1日現在)を各105サンプル(正規サンプル90・予備サンプル15)ずつ抽出した。対象者が決定したら、その生年月日と住所・氏名を所定のサンプリング台帳に転記した。 調査票の検討は、学生調査員が参加している学部授業(中尾啓子先生・社会調査法演習)の時間を使って行った。ある程度形ができあがったところで、調査員各自の知人を通してプリテストを行い、質問文・回答形式などのチェックを行った。 調査に先立って、訪問を予定する正規サンプル(630名)に『学術調査への御協力のお願い』の通知はがきを11月9日付けで送付した。それにより、学生調査員が11月23日以降に調査依頼のために訪問する旨を知らせた。 11月22日に調査員に対して調査手順についての説明を行い、調査マニュアル・サンプル台帳・調査票など一式を手渡した。調査期間は11月23日から12月20日までとした。調査員は、対象者が在宅している確率が高い土日を中心に訪問・回収した。調査に関する連絡先は、東京都立大学社会学研究室の電話・FAXそして研究代表者のE-mailとし、それによって問い合わせ等に対応した。最終的に回収された有効票は310票であった。 調査の後半から、回収された(あるいは郵送された)調査票のコーディング作業も並行して行った。原則として、各調査員が割り当てられた対象者の分を各自がコーディングする。ただし、職業項目や自由回答項目などのコーディングは研究代表者(林)が一括して行った。すべてのコーディングは年内に終了し、年明けにデータ入力業者にデータ化を依頼した。その後、エラーチェックを含めたデータクリーニング作業を行っている。 なお、本年度は上記の調査実施・データ化までの作業なので、研究による新たな知見はない。引き続き、次年度に予定している調査データの集計・分析によって研究成果が見込まれる。
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