2001 Fiscal Year Annual Research Report
アジア太平洋地域概念の成立過程におけるASEAN諸国の役割
Project/Area Number |
12720052
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
大庭 三枝 東京理科大学, 工学部・第一部, 講師 (70313210)
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Keywords | ASEAN諸国 / アジア太平洋 / 地域主義 / 地域協力構想 / 地域概念 / 多様性 / 同床異夢性 |
Research Abstract |
<ASEAN諸国>___-の「<アジア太平洋>___-」を対象とした<地域主義>___-や<地域協力構想>___-についての態度は、国ごとの事情によっても異なるし、また同一国内においても異なる見解が見られた。このことは、昨年度収集した資料、文献等からも伺えたが、さらに今年度も昨年度に引き続き<ASEAN諸国>___-の政府、知識人たちの対応についての文献の検索、収集に努めるとともに、彼らの側から出された<地域協力構想>___-、またそれに付随する<地域概念>___-を知る上での一次資料、文献の収集も継続した日本国内でのリサーチに加え、昨年11月には東南アジア関係の資料の豊富なオーストラリア国立図書館The National Library of Australia、オーストラリア国立公文書館The National Archives of Australia、ニューサウスウェールズ州立図書館The State Library of New South Walesを再訪し、補助的なリサーチを行った(本科研外からの支出)。 これらの資料を用い、<ASEAN諸国>___-内の「<アジア太平洋>___-」地域主義を巡るキーパーソンの割り出しと、彼らの言説、政治的意図、戦略等の整理作業を開始した。この作業は、ASEAN諸国の「アジア太平洋」地域主義への関与の<多様性>___-、<同床異夢性>___-をふまえた上でその様相を明確に描こうとする際の準備作業であり、現在でもその作業は継続されている。改めて本年3月、ニューサウスウェールズ州立図書館においてリサーチをする予定である。 本年度のこれらの作業は、<ASEAN諸国>___-(特に原加盟国であるインドネシア、マレーシア、シンガポール、マレーシア、フィリピン)において効果的なリサーチおよびインタビュー等を行う準備を行うことが出来たという点で、非常に有意義であったと考えられる。よって来年度以降も、研究を続行させたいと希望している。
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Research Products
(2 results)