2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12730026
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Research Institution | Otaru University of Commerce |
Principal Investigator |
藤井 英次 小樽商科大学, 商学部, 助教授 (20321961)
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Keywords | 為替レート / ミクロ構造 |
Research Abstract |
本研究は実際に外国為替市場に立つディーラーのニュースに対する反応や取引パターンを分析することによって、複雑な動きを見せる外国為替市場をよりよく理解し、理論と現実のギャップを埋めることを目的とする。ディーラーを対象としたアンケート調査を利用したミクロレベルの市場データの集積・分析を行うことにより従来のマクロ的為替相場分析とは根本的に異なるアプローチを採る。初年度は分析の下地作りとして国外の先行研究や外国為替市場のミクロ構造分析に関連した文献を調査し、総合的なリサーチデザインを行ってデータの収集を開始した。 その結果今後の分析においては特に以下に挙げる点における市場参加者の考え・予測等に焦点を合わせるよう計画の方向付けを行った。(1)常用するトレーディングの基本的なルール:テクニカルトレーディング、ファンダメンタルズトレーディングなど、(2)スプレッドの決定要因、(3)為替レートのヴォラティリティの派生源、(4)GDP、インフレ率、失業率などマクロ経済ニュースの解釈の仕方、(5)ファンダメンタルズが為替レートに影響を及ぼすに必要なタイムフレーム。また、ディーラーの所属する企業のサイズやディーラーの役職等とこれらの項目における回答との相関関係も考慮する。次年度はデータの分析を通して市場参加者の行動原理を理解すると共にそれらが現実の為替レートの動きを説明する上でどの程度の貢献をなし得るかの考察を手がけるものとする。
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