2000 Fiscal Year Annual Research Report
アルコール脱水素酵素を用いた不斉還元法の新展開:超臨界流体を反応場とすると?
Project/Area Number |
12740400
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Research Institution | Ryukoku University |
Principal Investigator |
松田 知子 龍谷大学, 理工学部, 助手 (10319494)
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Keywords | 超臨界二酸化炭素 / アルコール脱水素酵素 / チチカビ / フッ素化アルコール / 不斉還元 |
Research Abstract |
超臨界二酸化炭素中(臨界温度(31.0℃)および臨界圧力(72.8気圧)以上の状態の二酸化炭素中)での酵素反応は、溶媒および触媒の両方が自然界由来のものであるので、環境調和型な反応として注目を浴びている。しかし、ほとんどの報告が、加水分解酵素を用いた反応である。 本研究ではアルコール脱水素酵素を用いた反応の検討を行った。超臨界二酸化炭素中でのo-Fluoroacetophenoneの固定化チチカビによる還元の経時変化を調べたところ、反応時間とともに収率は増加し、明らかに反応は超臨界二酸化炭素中で起こっている。本研究が、アルコール脱水素酵素による反応を超臨界二酸化炭素中で行った初めての例である。また、様々な基質の還元を行ったところ、反応は進行し、高い不斉収率で対応するアルコールが得られた。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Tomoko Matsuda: "Alcohol dehydrogenase is active in supercritical carbon dioxide"Chem.Commun.. 1367-1368 (2000)
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[Publications] Tomoko Matsuda: "Mechanism for improving stereoselectivity for asymmetric reduction using acetone powder of microorganism"Tetrahedron Lett.. 41. 4135-4138 (2000)