2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12750337
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
浅野 晃 広島大学, 総合科学部, 助教授 (60243987)
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Keywords | 画像解析 / モルフォロジー / テクスチュア / テクスチャ / 最適化 |
Research Abstract |
本研究で扱う「テクスチュアのモデリング」は,従来のテクスチュア解析におけるテクスチュアの比較・同定からさらに一歩進んで,「このテクスチュアは『丸い粒子を要素形状として構成されるテクスチュア』である」というように,テクスチュアの特徴を「記述」することを目的としている.これを実現するために,モルフォロジーにもとづいて画像をある基本形状の相似形に分解するサイズ分布関数の考え方を用い,サイズ分布関数になんらかのモデルを導入して,そのモデルにもとづいて基本形状を最適化することで,テクスチュアを構成する要素形状を記述する. 本年度は,(1)単一基本形状モデルに基づく要素形状の記述,および,(2)複数種類の要素形状をもつテクスチュアを記述する方法の開発,(3)スケルトンに基づく記述法の開発を行った.(1)については,要素形状が単一・均一サイズであるというモデルが導入できることがわかっている場合に,要素形状のサイズをより精密に求めることができる基本形状の最適化法を開発した. (2)では,テクスチュアをそれを構成する微細形状に分割し,各微細形状をその特徴量にもとづいてクラスター分析法によってグループ分けすることで,複数種類の要素形状をもつテクスチュアの場合でも何種類の要素形状があって,それぞれがどんな形をしているか」を記述する方法である.この方法をサイズ分布を特徴量として実装し,複数種類の微細形状の混じった実画像についてその有効性を示した. また(3)では,画像中の物体を基本形状の相似形に分解してその中心点の集合を求める「スケルトン」の手法を用いて,サイズ分布に特定の関数形を仮定することなくテクスチュアを構成する要素形状を記述する手法を開発した. なお,関連研究として,布の画像のテクスチュア特徴量を利用することで,布に対する人間の視覚的印象と画像特徴量との関係についても研究した.
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[Publications] 八嶋俊, 浅野晃, 田口亮: "モルフォロジーフィルタの構造要素による単一特徴テクスチャのモデル化"電子情報通信学会論文誌A. (印刷中). (2002)
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[Publications] A.Asano, T.Ohkubo, M.Muneyasu, T.Hinamoto: "Texture Primitive Description Using Morphological Skeleton"Proceedings of the. International Symposium on Mathematical Morphology VI. (2002年4月発表予定). (2002)
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[Publications] A.Asano, J.Endo, C.Muraki: "Multiprimitive Texture Analysis Using Cluster Analysis and Size Density Function"Proceedings of the. International Symposium on Mathematical Morphology VI. (2002年4月発表予定). (2002)
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[Publications] M.Kihara, I.Yoshizawa, M.Murakami, C.Muraki Asano, A.Asano, T.Fujimoto: "Determination of 'pure blackness' of fabrics for women's formal dress"Proceedings of the 6th Asian Textile Conference. 265 (2001)
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[Publications] 浅野千恵, 鬼原路子, 浅野晃, 藤本尊子: "画像処理を応用した布の「黒さ」の記述方法"第3回日本感性工学会大会論文集. 48-48 (2001)
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[Publications] 鬼原路子, 村上眞知子, 浅野千恵, 浅野晃, 藤本尊子: "画像処理を応用した布地特性の記述"日本繊維機械学会第54回年次大会論文集. 122-123 (2001)