2000 Fiscal Year Annual Research Report
中性化-塩害の複合劣化進行予測手法の開発に関する研究
Project/Area Number |
12750419
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
佐伯 竜彦 新潟大学, 工学部, 助教授 (90215575)
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Keywords | 中性化 / 塩害 / 複合劣化 / モノサルフェート / フリーデル氏塩 |
Research Abstract |
本研究は,中性化-塩害の複合劣化進行予測手法構築のための基礎的段階として,複合劣化現象に重要な役割を果たすと考えられるモノサルフェートおよびフリーデル氏塩に関して以下の検討を行った. (1)モノサルフェート生成モデルの構築 (2)試薬による合成モノサルフェートを用いた塩分固定量の検討と固定モデルの構築 (3)合成モノサルフェートおよびフリーデル氏塩のCO_2による炭酸化量の検討と炭酸化モデルの構築 その結果,以下の成果が得られた. (1)既往の水和モデルを参考にし,各種パラメータを実験から求めることにより,モノサルフェートの生成モデルを構築できた.また,実験結果との比較によりその有効性が確認された. (2)モノサルフェートの塩分固定化量は塩化物イオン濃度に依存し,その最大値はモノサルフェート1molあたり5molであることが明らかとなった.また,固定化速度は速く,瞬時に平衡状態に達すると仮定しても差支えないことが確認できた. (3)モノサルフェートおよびフリーデル氏塩の炭酸化率は,溶液のpHのみに依存することが明らかとなり,pHの関数としてモデルを構築できた.
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 植木聡,佐伯竜彦,嶋毅: "塩害と中性化の複合劣化に関する反応モデルの基礎的検討(発表予定)"コンクリート工学年次論文報告集. Vol.23. (2001)
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[Publications] 佐伯竜彦,丸山正寿,植木聡: "塩害と中性化の複合劣化に及ぼす混和材の影響に関する実験的検討(発表予定)"土木学会第56回年次学術講演会講演概要集. (2001)