2000 Fiscal Year Annual Research Report
都市内部の熱環境負荷低減を目的とした環境情報データベースの構築・活用に関する研究
Project/Area Number |
12750529
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
鳴海 大典 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (80314368)
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Keywords | 都市熱環境 / 環境情報 / GIS / 環境熱負荷 / 環境管理 / 環境制御 |
Research Abstract |
1)GISを有効に活用した環境負荷関連因子に関するデータベースの作成 環境負荷関連因子に関するデータベースとして、(1)都市開発・自然環境の現況(土地利用、建蔽・容積率、人工排熱分布、人口など)(2)人間活動に伴う環境負荷の現況(熱環境、大気環境)をGISベースで整備した。いずれも大阪府域を対象とし、後述するCFDの境界条件としての活用を視野に入れた。今後は上述の一次要素のマッピングに加え、より人間の感覚に近い体感温度やエネルギー消費量の予測に関する二次要素のマッピングについても検討している。 2)上述の環境負荷関連因子が都市熱環境に及ぼす影響に関する検討 上述のデータベースを活用して、大阪府域のヒートアイランド現象の成因に関する検討を行った。その結果、特に夜間には地表面からの顕熱フラックスや人工廃熱と気温分布の間に強い相関関係が認められ、緑被率の増加や人工廃熱の削減が、熱帯夜対策に有効であることが示された。本年度は1次元地表面熱収支モデルによる検討を行ったが、次年度には海陸風や人工廃熱の地域的な広がりといった大きなスケールの現象が各地域の熱環境に及ぼす影響を現実的に考慮すべく、都市キャノピー層を考慮した3次元メソスケール気象モデルを用いて検討を行う。 3)地域熱環境管理の実現を目的としたアンケー卜調査 大阪府内の全市町村に対し、地域熱環境管理意識・現況システムに関するアンケート調査を行った。アンケート調査から、各自治体レベルでの都市環境計画に対応した環境管理施策の実現性や具体的方策などを明確化した。
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Research Products
(1 results)