2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12750672
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
原野 安土 群馬大学, 工学部, 講師 (90238204)
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Keywords | Electrodynamic Balance / 浮遊 / ラマン分光 / 微粒子保持 / 脱硫 / 二酸化硫黄 / 静電場 / 液内反応 |
Research Abstract |
本研究の目的はミクロンオーダーの微小液滴をEDB(Electrodynamic Balance)を用いて空中に浮遊させ、SO_2の酸化および中和反応の追跡を行い、大気中での液滴表面および液滴内での不均一反応過程を明らかにすることにある。平成12年度はEDB装置の開発を中心に、カルシウム粒子の保持実験を行った。EDBの電極構造として円筒型電極を上下に設置し、高電圧交流と直流を重畳することにより粒子をトラップしたが、粒子の安定度が悪く電極中心にトラップすることはできなかった。そこで、電極構造を上下の円筒電極の外にさらに円筒の電極を設置し、外側の円筒に高電圧、内側の電極に直流電圧を印可したところ、電極中心に単一粒子を安定にトラップすることができた。トラップできた典型的な電圧条件は交流8〜12kV,周波数f=60〜200、直流=±1〜50Vである。現段階では、液滴をトラップする代わりにガラスビーズ(20μm)や水酸化カルシウム単一微小粒子(約50μm)などのトラップに成功した。また、拡大レンズとCCDカメラを用いてトラップ粒子の拡大撮影することが可能となり、質量変化による粒子の振動等も観測することができた。 さらに本年度はアルゴンイオンレーザーおよび高感度CCD検出器を購入し、浮遊粒子または液滴のラマン分光を行う準備を行った。ラマン分光を行うことにより、液滴内および界面の反応機構を追跡することができる。さらに粒径情報得るためにミー散乱も測定する装置を組み込みを行った。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] S.Noda,A.Harano,M.Hashimoto and M.Sadakata: "Development of Selective Noncatalytic Reduction by Ammonia in the Presence of Phenol"Combustion and Flame. Vol.122,No.4. 439-450 (2000)
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[Publications] 原野安土,定方正毅(分担): "あなたの実用燃焼炉設計および制御"テクノシステム. 30 (2001)